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第十一話 仲間は使えるやつを仲間にしたほうがいい


「さてと・・・これだけあればいいか」


城からの逃亡から三日がたち、カケルの準備が整った。


「よし、行くか」


カケルは冒険者たちが好んで買っているバッグを背負い、宿屋から出た。




・・・出たとたんだった。


「あら、おはよう!奇遇ね~」


目の前にイシスがいたのだ、

あの最初の依頼から会っていないので二日ぶりだ。


「・・・何の用だ?」


「い~え~、別に用ってわけじゃないけど・・・」


イシスはお金を入った袋をカケルに渡した。


「これは?」


「あたしがあんたの使っちゃったお金よ、その分入ってるから」


イシスはカケルのお金を返しに来たようだ。


「・・・それだけなら俺は行くぞ」


「へえ~、この町出てくの?」


「それがどうした」


イシスは何かを考えるようにした後、こういった。


「じゃあ、あたしも行くわ」


・・・・・・・は・・・・・・?


「なぜそうなる!?」


「だって、あたしもそろそろここから出てくとこだったんだも~ん」


イシスは、けらけらと笑いながら杖をカケルののど元にいつの間にかあてて、


「否定は・・・認めないから」


「・・・いやだと言ったら?」


「も~、わかってるくせに~」


イシスは杖をカケルから離し、こういった。


「でも・・・あんたがあの勇者・・様だったなんてね~」


「!?」


カケルはそれを聞くとはじけるかのようにイシスから離れた。


「なぜそれを?」


「いいじゃな~い、そんなこと~」


「お前・・・いったい何だ?」


カケルはもっとも疑問に思ったことを口に出した。


イシスは自分の指輪を見せながらこういった。


「ただの冒険者Bよ?・・・フフフ」


イシスの笑みは周りの人間から見れば普通かもしれないが、

カケルにとっては不気味に感じた・・・が、


「・・・笑えない冗談だ・・・」


「フフ、そうかしら?」


「ああ」


しばらくの沈黙が続いた後、カケルは言った。


「わかった、好きにしてくれ」


「は~い、わかりました~」


イシスは子供のように喜び、こう言った。


「じゃあ、さっさと行きましょ?」


「準備は?」


「もうできてるも~ん」


そういってイシスは自分のバッグを見せた。


「・・・じゃあさっさと行くぞ」


「はいは~い」



こうして、イシスは仲間になったが・・・かなりの謎が残った。








そうして、二人は近くにあるの町を目指していたが・・・


「なぜこうなったーーー!!!」


「キャハハハハ!!本当にあなたといると退屈しないわ~~」


「全然うれしくねーーー!!!」


今カケル達は・・・狼みたいな魔物たちに追いかけられていた。


この狼みたいな魔物の名は、【バイレントウルフ】といい、ランクはDランクで、

人間などを見つけるとその人間が息絶えるまで追い続けるほど執念深い魔物である。群れで動くことが多いらしい。


「でも、この数は異常だって!!」


カケルが言うとおり群れといっても大体3~4体程度なのだが・・・

今追いかけられている数は・・・だいたい20体もいたのだ。


「でもどうするの~~?このまま逃げてばかりいるの~~?」


「まさか」


そういってカケルはポケットから煙玉を出し、火をつけてそれを後ろに投げた。

少しすると、ちょうど良くウルフたちにあたった。


「よし!今のう・・・」


「意味ないわよ~?」


カケルが言い終わる前にイシスがそれを遮った。

それを理解するのに時間は必要なかった。


「ああ・・・なるほど・・・」


そう、ウルフたちは煙があるにもかかわらず一直線にカケル達に向かってきたのだ。

このウルフは鼻がよく聞くということを知らなかったカケルは、ウルフが一直線に来たのを見てすぐにわかった。


『グルルルルルルル』


ウルフたちはすぐにカケル達を囲み、そして、攻撃態勢に入った。


「フフフ、あ~あ囲まれちゃった~、誰のせい~かな~~?」


「・・・はぁ・・・」


イシスは愚痴りながら・・・とはいっても笑っているが・・・武器である杖をを構えた。


カケルは溜息をしながら両手に鉄扇を出して、構えた。


「でもいいわ、走るの疲れたし~~・・・そろそろウザくなってきたしね、こいつら」


「あっそ」


カケルが言い終わるとウルフたちが襲いかかってきた・・・



≪スゥロンド・ウォーター≫


イシスがそういうと大きな水の球体ができ、3体のウルフがその中に入った。


≪コンプレーション≫


イシスがその魔術を唱えると、水の球体が小さくなっていき、それに比例してウルフも小さくなり、最後にはそこには何もなくなってしまった。


「フフフ・・・あまり倒しがいがないな~~」


イシスは不気味に笑い、今度は炎の球体を出してそれをウルフにぶつけた。



「咲き乱れろ・・・≪佐保姫≫・・・」


カケルは鉄扇を振ると、桜がウルフたちに舞った。


「桜は舞い散る運命、それは命も同じ、舞い散らせ≪舞散咲桜ぶさんしょうおう≫・・・」


カケルががそういうと桜がくるくるとウルフたちの周りをまわった。


すぐにウルフたちが桜によって見えなくなり、それがはれるとウルフたちは眠るように息絶えていた。



カケル達がウルフたちを全滅させるのに時間は・・・そう長くなかった・・・



最新遅くなりました。


色々あり、PCを触ることができませんでした。本当にすみません。


そしてやっとPCをつけてみると・・・なんとPVが20000を超え、しかもユニークが5000を超えてるではありませんか!!


本当に読者様に感謝感激であります・・・


それではまた次回お会いしましょう・・・それでは~~

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