第十話 今の世の中・・・裏切りは常識
なんやかんやで十話目突破!!
それになんと15000PV突破!!ユニークも3000突破!!
どれもこれも読者様のおかげです!!感謝しきれません・・・
これからは、今以上に頑張っていきたいです!!!
俺は今ギルドの目の前にいる、そして、その中に目当ての人物がいる・・・
「・・・」
俺は無言で中に入り、その人物の前に出た。
「よう」
その人物はけらけら笑いながらカケルに言った。
「あれ~?死んでなかったんだ~、よくあいつら倒せたね、いや~良かったね~ほんとに」
「・・・」
カケルは怒りを通り越して呆れてしまい、椅子に座る。
「・・・金は?」
「ごめ~~ん、もうてっきり死んだと思って~使っちゃいました~~ヒック!」
どうやらこの人物・・・イシスは酒を飲んで酔っているようだ。
「何に使ったんだ?」
「えっとね~~、ギャンブルで~~全部~~負けて~~パアれ~~す」
カケルは真面目に呆れてしまい、話題を変える。
「なんで俺にあんなことをした?」
「え~~あんなことって~~?」
「とぼけるな、敵寄せの呪いのことだ」
呪いと話した時にイシスはピクッと反応した。
「それにあの呪いはかなり高位の魔術だと聞いたんだが?」
カケルはさらに追い打ちをかけた。
魔術にもランクがあり、それもまた上に行けばいくほど強くなっていくが、
扱いが難しく、使えるものも少なくなっていく。
しかも、呪い系の魔術は普通の魔術よりも扱いが難しく
それにより、さらに使えるものが少なくなっていく。
アリスの話だとこの呪いのランクは『B』である。
それによりこの女がEランクであることは・・・考えにくいことになる。
「・・・へえ、よくあれが敵寄せの呪いと気付いたね?」
「たまたまだ」
俺はもちろん、ほんとのことをしゃべる気はさらさらない。
「ふふ・・・たまたま・・・ねぇ?」
クスクスと笑い始めるイシスをじっと見つめるカケル、
やがてその笑いがおさまると、
≪グラヴィティー・オペレーション≫
「!?」
イシスは何かの『魔術』を唱えると、カケルは動けなくなってしまう。
「はい、これであたしはもうあなたを殺すことは簡単よ?」
イシスは常人なら見ただけで動けなくなってしまうような目でカケルを見つめた。
それにカケルは尋常じゃない殺気をイシスから感じた。
「・・・へえ、この状況でも怖気付かないんだ?」
イシスの言うとおり、カケルはこんな状況であるにもかかわらずイシスを睨みつけていた。
イシスはカケルのポケットから一本のナイフを抜き取るとこういった
「これわかるでしょ?そう、ただのナイフよ、でもね、こんなんでもあなたの命は簡単に・・・奪えるのよ?」
「・・・」
カケルはそれでも睨み続けている。
「・・・フフフ、おもしろいわね」
すると、ふっと殺気が消えて、カケルは自由に動けるようになっていた。
「本当にあなたは面白いわね、Eランクなのにキングゴブリンを倒しちゃうし、死にも怖気つかない・・・普通じゃ考えられないわよ?」
「そうかよ」
カケルはそれだけ言い返すと立ち上がり、どこかへ行こうとする。
すると、
「待ちなさい・・・これ、返すわ」
「!?」
イシスから渡されたのは自分の武器であるナイフと・・・鉄扇≪佐保姫≫であった。
クスクスとイシスはまた笑いながら言った。
「面白い武器まで持ってるなんてねぇ・・・あなた、いったい何者?」
「・・・ただの駆け出しの冒険者Aだ」
カケルはそれだけ言うと、受付に行き、違う依頼を受けてどこかへ行ってしまった。
「駆け出しの冒険者A・・・ねぇ・・・フフフ、ほんとに何者なのかしら?」
イシスは何かを考え込むとまたクスクスと笑い、酒をまた飲んだ。
「あ~~首いて~~、朝寝違えたのに、さらに余計な攻撃を・・・」
カケルはぼやきながら痛そうに首をさすっていた。
一文無しのカケルは今の状態でもできる簡単な依頼・・・木の実の採取をしていた。
それにしても・・・だ、
カケルは考えていた、あの女・・・イシスのことだ
先ほど使った≪グラヴィティー・オペレーション≫なる魔術は・・・Aランクの魔術であったのだ。
しかも、アリスの話では・・・
『あの魔術はAランクの中でも最高の部類の魔術・・・Eランクの冒険者が使えるはずがないです』
アリスにしてはかなり真面目に話していたのだ、なのでそれほどのことだろう・・・
あのイシスってやつは・・・いったい何者なのだろうか?
まあ、今考えても意味はないだろう・・・おっと、これだこれだ。
カケルは目当ての木の実を見つけるとそれをいくつか採取して、依頼主のもとへ急いだ・・・
前書きに書いたと思いましたが、PVとユニークが大変なことに・・・本当にありがたいことです!!
今回はイシスとの絡みを書いてみましたが・・・どうだったでしょうか?
でもそろそろ、キャラクター紹介文書かないと・・・近日書きたいと思います。
さて、それではこのへんで・・・またね~~