生きる。
僕の過去を少し話そう。
子供の頃に繰り返した転校。
それだけが原因ではないが、いじめられたことによる対人恐怖症。
人と話すのが怖くなって。
それでも頑張って、頑張って。
死にたくなることもあった。
なんで生きているんだろう。
そう思うことなんて日常だった。
悩みを誰にも言えずに胸に秘めて。
やがて、心が壊れた。
何もできなくなって、本当に死んでしまおうと思った。
何度も何度も、どんな死に方が迷惑をかけないかと考えた。
でも。
「生きていてほしい」
そう言われた事で踏みとどまれた。
恋人でも友達でもない。
今まで見て見ぬふりをしていた親が泣きながら言ったことば。
ほんの少しだけど、許された気がしたんだ。
こんな僕でも生きていていいのだ、と。
その時、僕は久しぶりに涙を流した。
生きたい。
本当は死にたくなんかない。
まだ生きていたい。
僕は願い、誰にともなく問いかける。
生きていても、いいですか……?
かなり以前に朗読用に書いた詩のようなものです。