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異端児達と学園生活  作者: 桜月刹那
1/1

30の異端とその行く末


某王国歴954年。


大陸各国で戦争の音が響いていた。


逃げる者などおらず。己らの国の為に剣を、盾を、杖を取った。


泣く者はいた。


その涙は友の死を悼むもの。あるいは国の独立を得たもの。理由は数多い。


ただ1つ、数多あまたの戦場に1つ。異様な戦争が起きていた。


広大な大地の北に陣を張るのは、全部隊完全なる装備(フルプレート)の軍。


対する敵は…………誰1人として重装備などいなかった。


その国が敵を嘲笑うなど当たり前のこと。


なにせ剣をとる者が自国の10分の1いるかいないか。


勝利を確信したその国の王は言う。


「アホな奴らめ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


彼の言葉は開戦と同時に覆る。


魔道士が突っ込んできたではないか。


()()()()()()()()。誰が想像するものか。


魔道士の第1団は戦場を火の海に変え。


第2団は土を隆起させ、敵を貫く。


第3団は氷柱つららを撃ち込む。


完全なる装備フルプレートの軍は大半は、焼かれるか、貫かれるか、無様に逃亡するかしか道が無かった。


余裕の笑みを浮かべていた王は無様な背を見せ、自国へと逃げていった。


完全なる装備(フルプレート)の軍が、魔道士のみの部隊にぼろ負けするなど、にわかにも信じないだろう。


しかし負けたのだ。彼らは確かに負けたのだ。


逃げ去った王は、後に言う。


「我々にあやつらは倒せないものだった」


後悔などもう遅い。領地を縮小する羽目になったその国は金を、軍を、民を失った。


そしてその10年後、代替わりした王はこう言う。


「無能な父親の仇を討つべく、()()()()()()()






こうして、2国間の仲はますます悪くなり2000年以上続いた。


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