2.リィナの家。
リズムよく更新できるようになってきた(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
あとがきもよろしく。
リィナの家は、王都の中でも商人の人々が住まう場所にある。
商家出身の彼女は偶然に魔法の才を発現し、学園への入学を許された。平民出身ということもあり、なかなか馴染めなかった彼女だが、実力は誰もが認めるもの。
かくいうボクもその一人で、解呪に関する成績は手も足も出なかった。
「それにしても、マリンがリィナの家を知っているなんて意外だね」
「わたくしの家――シンデリウスとは、少しだけ繋がりがあったそうでして。先代当主の葬儀の際に、顔を合わせたのですわ」
「そう、だったんだ」
「気にしないでください。父のしたことは許されることではないですし、わたくしもそう思っていますから」
道を歩きながら、マリンはふっと息をつく。
「むしろ、今が幸せで感謝しています」
「マリン……?」
彼女はそう言ってから、こちらをちらりと見て微笑んだ。
「マキにゴウンさん、新しい家族との平和な生活――与えてくださって、本当にありがとうございます」
「うん……!」
それを見たらもう、暗いことなんて言えない。
ボクは気持ちを切り替えた。
その時である。
「さて、ここですわ」
マリンが、ふと足を止めたのは。
視線を追いかけるとそこにあったのは、商家の中でも中堅というに相応しい家だった。使用人がいるわけでもなく、比較的こじんまりとしている。
ベルを鳴らすと、間もなく一人の女性が出てきた。
「あぁ、マリン様。いかがなさいました?」
「おば様、お世話になっております。リィナはいらっしゃいますか?」
どうやら、その人はリィナの母親らしい。
マリンの言葉に謙遜しつつ、しかしどこか申し訳なさそうに目を伏せた。
「申し訳ございません、マリン様。あの子は、相変わらずでして……」
そして、そう口にする。
ボクは首を傾げるが、マリンには思い当たる節があったのだろう。
短く会話をすると、母親も納得したように頷くのだった。
「彼女にはわたくしたちから、言ってみますので」
「よろしくお願いいたします」
中に通される。
木造建築のその家の中は、整理整頓がしっかりされていた。
だがリィナの部屋に近付くにつれて、次第に様子がおかしくなっていく。
「ね、ねぇ? このニオイって、なに……?」
「クレオ。あまり吸いすぎると、昏倒するかもしれませんわ」
「昏倒!?」
なにが何だって言うの!?
思わずそうツッコミを入れそうになったが、ぐっと堪えた。
そして、いよいよリィナの部屋の前に到着する。
何度かノックをするが、返事はなかった。
「リィナ? 開けますわよ」
仕方なしに鍵のかかっていないドアを開けるマリン。
するとその先にいたのは――。
「いひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!!」
髪はボサボサ。
椅子の上で体育座りをしながら、奇妙な笑い声を発する少女だった。




