1.アルナの中にある、夢。
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あと、低気圧嫌い(´;ω;`)
アルナには、よく見る夢があった。
それは本当に、もう二度と叶わないと思われる夢物語。
「いくぞ、エリオ!」
「あぁ、こい! アルナ!」
その夢の中で、アルナはエリオと親友同士だった。
互いの剣の実力を認めて、それぞれの道を歩みながらも共に立つ。騎士団では重要な役割を与えられ、クレオという少年を迎えるための場所を作るのだ。
それがアルナの描いた夢だった。
もしもあの時、リーディン家が取り潰しになっていなかったら。
もしも、共にクレオを支える柱となれたら。
そんなもしもが、今でも彼の中にはあった。
夢の中で彼らは互いの剣をぶつけ合う。
そして、淡いそれはあっという間に醒めていくのだった。
◆
「あぁ、ここは……?」
アルナが目を覚ますと、そこにあったのは見慣れない天井。
おそらくは宿の一室だろうということは、分かった。それと同時に、自分があの敗北のあとに気を失ったということも。
少年は身を起こして、痛みに眉をしかめる。
「くっそ、馬鹿みてぇに痛いな」
そして悪態をついた。
だが次に浮かんだのは、まさかの笑み。
口角を軽く上げて、少年は夢に出てきた彼女の名を口にした。
「本当に、腕を上げたよな。エリオ……」――と。
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