5.アルナにかけられた呪い。
久々に書けたよ(´;ω;`)
低気圧大嫌いだよ、ちくせう。
追記:あとがきに新作情報。
リンクから、2020年7月12日19時より読めますので応援よろしく!!
「え、傷が治りきっていない……!?」
「そうですわ。アルナの傷口を確認してみたのですが、塞がっているようでその実、見たこともない呪いの類がかけられているようでした」
「そんな……」
宿に戻り、アルナのケガをマリンに見せた。
すると彼女は少し考えた後に、そのようなことを言う。解呪の成績も2位だったボクだけど、今の今まで気づかなかった。
つまりアルナは、痛みを堪えながらクリムと相対していたということ。
強大な力を持つ相手に、勝てるはずがなかったのだ。
「でも、その傷っていつできたの?」
「おそらくは昨夜受けた襲撃の際、つまり――」
マリンが難しい顔をする。
質問してから、ボクもそれを理解した。
この傷を負わせたのは、紛れもないエリオさん。
「でも、彼女にはそんな力……」
彼女はあくまで剣士。
呪術の類を使っていたカオンとは、繋がりもなかった。
ましてや、マリンの口振りからしてこれは普通の呪術ではない。もっと他に、専門家の知識が必要になってくるのは明らかだった。
「どれくらい、もつの?」
「…………」
ボクが問いかけると、聖女は眉間に皺を寄せた。
そして、小さくこう口にする。
「このままでしたら、アルナはおそらく――」
努めて冷静を装いながら。
「あと、一週間の命ですわ……」
ボクはある程度の覚悟をしていたが、それでも気落ちした。
どうにもできないのか、と。
学友であり親友、好敵手にして目指すべき目標。
剣術においてそう思っていた彼の命が、幾ばくもない。
その事実は、心に重くのしかかった。
「でも、まだ手がないわけではありませんわ」
「え……?」
だが、その時だ。
マリンが変わらない口調でそう告げたのは。
「一人だけ、心当たりがあります」
「それって?」
ボクが訊ねると、彼女はふっと息をついてある名前を口にした。
「リィナ・スロバスナ――クレオも、聞いたことはあるでしょう?」
「リィナ……って、あの?」
「そうですわ」
そして、こう続ける。
「わたくしたちの学年で、解呪の魔法に特化していた平民出身の少女。いまはどこか、王都の外れで店を開いているそうです」――と。
もしかしたら、彼女なら。
最後まで聞かなくても、ボクの答えは決まっていた。
「行こう、リィナのところに!」
細い糸でも、掴めるのなら掴むまでだ。
可能性を繋いで、必ずアルナを助け出す……!
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