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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第14章

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69/211

1.とある少女のこと。

いつか再編集したい。

_(:3 」∠)_







 ――暗闇の中で、一人の少女が泣いている。

 ただ一人の肉親であった姉の、その亡骸の前で。

 姉は王都からやってきた貴族の家に、奉公に出て働いていた。


「お姉ちゃん、お姉ちゃん……!」


 ただ、それだけだったのに。

 どうして、自分の大切な姉は殺されたのか。

 胸を貫いた刃の跡が生々しく残っている。少女はそこに触れて、苦しかったであろうと、無念であっただろうと、語りかけるようにして泣くのだ。

 そうすると思い出されるのは、姉の亡骸を運んできた女のこと。


「あの人が、お姉ちゃんを……」


 その人は言っていた。


『アタシが、この子を殺したの』――と。


 ハッキリ、そう少女に告げたのだ。

 顔までは分からなかったが、声だけはしっかりと覚えている。

 あまりにも冷淡で、無感情なものだった。その冷酷さをもってして、きっとあの人は姉を殺したのだ。そうに違いないと、年を重ねる毎に思うようになった。


「許さない……」


 姉の形見だという、綺麗なかんざしを握りしめ。

 少女は、その女の名を口にした。



「エリオ・リーディン……!」



 少女はそう口にして、生まれ故郷である里を出る。

 すべては、復讐を果たすため。



「待っててね、お姉ちゃん。わたし、必ず――」



 時は満ちた。

 これまで、すべての時間をこのために費やしてきた。



「――仇を、取るからね?」



 彼女の声は、風に攫われ消えていく。

 そして次の瞬間、その姿さえも見えなくなった。


 

 


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