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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第7章

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4.中庭にて。







 マリンの家は、富裕層の住まう地区の少し外れにあった。

 今まで気にしたことはなかったけど、それも彼女の家の成り立ちからくるもの、なのかもしれない。しかしいまはそんなことどうでもいい。

 ボクとマキ、そしてゴウンさんは装備を整えて最後の直線を駆けていた。


「ゴウンさん、傷は大丈夫ですか?」

「今さらそんなこと、気にすんじゃねぇよ。それに大丈夫だとか、そんなレベルの話じゃねぇ――これは、俺が行かなきゃならねぇ戦いだ」

「…………分かりました」


 その最中に、ボクはゴウンさんに声をかける。

 すると彼は鋭い口調で、そう答えた。


「それよりも、どうやら敵さんのお出ましのようだぜ……?」


 そして、不意に足を止めてそう口にする。

 ボクとマキもそれにならって止まり、周囲に注意を払った。現在地はマリンの家の中庭。ここまであまりに無警戒に進めたのは、誘い込まれていたということか。

 分かったのは周囲の木々や建物の陰に、人の気配がするということ。

 おそらくは、シンデリウスの暗殺部隊だった。


「………………」


 ボクはその数を確認してから、ゴウンさんにこう伝える。



「マキを連れて、先に行ってください」――と。



 すると彼は、少し驚いたような顔をした。


「おい、クレオ。さすがにこの数は……!」

「大丈夫ですよ、ゴウンさん。だって、ボクは――」


 それに対して、こちらは笑って答える。



「どんな戦況下の実戦でも、2位だったんですから!」





 ゴウンさんが先に行って、ボクは中庭で立ち尽くしていた。

 そして改めて暗殺部隊の数を確認する。ザッと見積もっても千人弱、といったところだった。少しばかりキツイかな、とも思ったけれどやるしかない。



「それじゃ――」



 言って、全身に魔力を巡らせた。

 そうすることで身体能力の向上により、指先まで感覚が澄み渡っていく。五感も鋭く変化し、どこに何人の敵が隠れているのかが分かった。

 拳を握り締め、一つ大きく深呼吸をする。

 そして、声を張り上げて宣言した。




「――始めようか!!」




 


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― 新着の感想 ―
[一言] > そして改めて暗殺部隊の数を確認する。ザッと見積もっても千人弱 暗殺? 千人で :D
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