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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第34章

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208/211

10.無力。

あとがきの作品もよろしくです。







「まさか、まだ生きてる……!?」

『ご明察だァ! オレサマは少し特殊でなァ、上半身が的で良かったぜ?』



 ボクの驚きに対して、ドルニクの声はそのように答える。

 上半身が的で良かった、というのはどういう意味か。それを考えるより先に、彼はさらに恐ろしい動きをしてみせた。



「再生、している……?」



 ドルニクの上半身は、間違いなく消し飛んでいる。

 しかし残った下半身がピクリと動くと、そこから蠢くようにして身体が再生を始めたのだ。それはまるで時間をさかのぼるようにして。あまりの異様さに、ボクは思わず眉をひそめてしまった。

 すると、そんな反応すらも面白いのか。

 魔族の四天王、その一角は低く笑いながらこのように言うのだった。



『あァ、並の魔族だったら弾け飛んでいただろうよォ? だがなァ――』



 全身が完全に回復。

 その強面に、邪悪な色を浮かべながら。



「あいにく、オレサマは四天王でも最強だァ! 誰一人として、本当の意味でオレサマを殺せる

奴はいねェ!! そして、それはァ――」




 一瞬でボクの目の前に、間合いを詰めてきた。

 とっさに防御魔法を行使するが、




「お前もだァ!!」

「ぐ、あ……!?」




 間に合わない。

 防御壁はいとも容易く破壊され、ボクは遥か後方へと吹き飛ばされた。打ち所が悪かったのか、視界が明滅を繰り返す。赤く染まっていく世界に、力尽きる仲間が見えた。

 このままではみんな、あの魔族に殺されてしまう。

 守らなければ、みんなが――。



「く、そ……!!」




 それなのに、力が入らない。

 ボクは本当に中途半端で、何をやっても不完全だった。

 それでも誰かの力になれると信じて、ここまで頑張ってきたのに。ボクは――。




『――ようやく、繋がったか』






 その時だった。

 無力さを感じた時に、そんな声が頭の中に響いたのは。



 


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