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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第34章

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203/211

5.辿り着いたエルフの集落。

新作もよろしく(*‘ω‘ *)







「ここが、エルフの森……ずいぶん、入り組んでいるんだな」

「当たり前でしょ? 自然の複雑さに加えて、結界を幾重にも重ねているんだから。アタシの案内がなければ、いつまで経っても集落にはたどり着けない。それどころかきっと、どこかで力尽きて骨になるまで放置されるわ」

「…………」




 木々の生い茂る道へ入ってしばらく。

 ボクが思ったことを口にすると、アリアさんから鋭い言葉が返ってきた。

 どうやら、エルフたちによる外界への拒絶は相当のものらしい。かつての人魔戦争の折には、協力し合った間柄であるはずなのだけど。そこはさすがに、ボク程度の歴史知識ではたどり着けない問題があるのだろう。そう考えていると、アリアさんがこちらを振り返って言った。



「時代遅れのジジババが、意固地になってるだけよ」

「……え?」

「自分たちだけ安全圏に引きこもって、すべてを分かっているような気になってる。そうやって他を見下して、文句ばかり垂れ流してる卑怯者なの」

「アリア、さん……」



 彼女の言葉から、言いようのない怒りを感じる。

 そうでもなければ、自分の身内をそのように評価することはないだろう。そしてきっと、それがキーンと村に住まうエルフの間に立った彼女の至った結論なのだった。

 両方を知っているからこそ、アリアさんはキーンの身を案じている。

 そうでもなければ、わざわざ森の外まで迎えにはこない。



「キーン、愛されてるね」

「い、いまのでそうなるんです?」



 もっとも、隣を歩く青年は自覚していないようだけど。

 ボクはそれも仕方ないと思いつつ、改めて前を向いて歩みを進めた。すると、




「……う、眩しい!?」




 先ほどまで鬱蒼とした木々ばかりだった道が開ける。

 空からは日が差し込んで、草木を照らしていた。次第に目が慣れてくると、そこに広がっていたのは木造の建物がいくつか並ぶ程度の集落。

 そして、ボクたちを出迎えるようにして――。



「ようこそいらっしゃいました。……王都からの使者様方」



 一人の老いたエルフを先頭に、多くのエルフが一団となって現れた。

 その異様な空気に息を呑んでいると、おもむろに老いたエルフが静かに言う。



「立ち話はなんですから、気軽に儂の家までお越しくださいませ」――と。




 声色と言葉が一致せず、恐怖しか抱けなかった。

 そして、



「これ、キーン。お主には個別に話があるからのぉ?」

「…………」



 まるで釘を刺すように、青年に一言する。




 こうしてボクたちは、いよいよ目的の地へ足を踏み入れたのだった。


 


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新作です。

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