1.離れていても。
更新頻度、どうにかならん?(自問自答
あとがきから新作へ。
エルフの森は、王都から遠く離れた場所にある。
近隣に町や村らしいものもなく、彼らはとにかく人間との隔離を求めて生きてきた。その中でもキーンのように、人間と共に生きるためにその集落を抜け出すものもいる。
しかし、彼のような生き方を選ぶのは少数派だといって間違いないだろう。
そうでなければ、古代エルフ文字がわざわざ研究分野になることもない。
エルフたちは秘薬以外にも、彼ら独自の学問や文化、そして研究における成果を上げているのだった。そんな結果が、父さんの身を襲った病を取り除けばいいのだけど……。
「クレオさん、ちょっと待ってください」
「ん、どうしたの。キーン?」
エルフの森も目前となった頃、キーンがどこか迷ったようにそう声をかけてきた。
訊き返すと、しかし青年は困ったように苦笑してしまう。
「あ、いえ……なんでも、ないです」
「……もしかして、前に話してくれたこと?」
「あー……」
それに対して、ボクなりに理由を考えてみる。
すると、それはどうやら正解だったらしく――。
「……自分は元々、故郷に戻るつもりはなくて。村のみんなとも、ほとんど喧嘩別れ同然で飛び出してきたんです。だから、どんな顔をして行けばいいのか」
「なるほど、ね」
つまり先日のボクと同じ心境、ということか。
キーンは戻るつもりのなかった場所へ、足を踏み入れるのを悩んでいた。だったら、こちらからかけてあげられる言葉は、一つしかない。
「どんなに離れていても、心は意外に離れないものだと思うよ」
「クレオさん……?」
ボクも父と言葉を交わして、確証こそないがそう思った。
父は父なりに自分を想ってくれていたのだ、と。
だから――。
「キーンも、きっと――」
「この、バカキーンがああああああああああああああああああああああああ!!」
「――え?」
〆の言葉を口にしようとした。
その時だった。
「ア、アリア……!? どうしてここ――げふぁ!?」
一人の少女が全速力で駆けてきて、キーンの顔面をぶん殴ったのは……。
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