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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第33章

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197/211

9.九死に一生を得たかと思ったのに。

コメディパートって、難しいよね。

新作ローファンタジーも、あとがきからよろしくです。







「大変ですわ、クレオの意識が戻りません!」

「マリン、早く治癒術を!?」



 泡を吹いて倒れたクレオの肩を掴んで、ガクガクと揺さぶるマリン。

 その都度に少年は眼球をグルグルと回しているのだが、聖女と王女にはそれを確かめる余裕はない様子だった。それどころか、治癒術を使えば何とかなるだろう、とさえ考えている。

 問題はそこではない、というのは忠告しても意味ないだろうが。



「しかし、いったいどこが駄目になっているのか分かりませんわ」



 そんなの食道から腹部にかけてだろ。

 誰もがそんなツッコミをいれかけたが、誰も目の敵にされたくないのでグッと呑み込んだ。そして手当たり次第にクレオの回復を試みる二人を見て、少年の境遇を憐れむのだった。

 そうして、二人が悪戦苦闘すること十数分。



 さすがに、逝ったか。



 誰もがそう思った瞬間、クレオは薄っすらと目を開けるのだった。



「ん、んうぅ……?」

「あぁ! よかったですわ、クレオ!!」

「えぇ、そうですね。それでは――」



 誰もが安堵した。

 その次の瞬間だった。




「それでは、私の料理を試食してくださいね?」




 悪魔が現れたのは。



「…………え?」

「だって、マリンだけなんて不平等でしょう?」

「それはそう、だけ――ぐふ!」



 リリアナは満面の笑みで、暗黒物質をクレオの口に放り込んだ。

 すると、一瞬だけ彼は目を見開くと――。



「……………」

「あら、また昇天してしまいましたわね?」



 あぁ、さすがに逝っただろう。

 誰もがそう思い、英雄の時代から伝わる所作で彼を拝むのだった。



 もっとも、リリアナとマリンの二人だけは気にもせず。




「マリン、これでは勝負の結果が分かりません!!」

「それは困りますわ!?」




 何故かこういう時だけ意気投合し、またも治癒術を行使するのだった……。



 


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