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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第33章

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7.錯綜。

過去話だからこそ、彼が出てきてる(忘れられてそうだけど








「アクア先輩、二人は成し遂げる……ですよね?」

「………………うふふ、お転婆さんたちね」

「冷や汗すごいですよ」




 審査員席に座らされ――もとい拘束されているボクは、生きた心地がしていなかった。今すぐにでも逃げ出してしまいたいが、もう時すでに遅しだろう。仮にいま逃げ出そうものなら、後に二人からどのような目に遭わされるか分かったものではない。

 そんなわけで、出てくるだろう料理と呼称される何かを待つ。

 ただ火柱が立ち上がり、黒煙が視界を支配する中で、ボクは隣のアクア先輩に訊ねた。



「どうして、先輩はあのように言ったんですか?」

「成し遂げる、という部分かしら」

「そうです。……いま、貴方の口角は引きつってますけど」



 すると、先輩は少しだけ考えてから。



「うーん……この理由は、クレオくん自身で見つけてほしいわね」

「ボク自身で、ですか……?」



 そのように煙に巻くので、思わず首を傾げてしまった。

 これはアクア先輩の冗談なのだろうか。それとも二人の考えや、思惑について、ボクの知らない何かがあるというのか。そう思い悩んでいると、先輩は小さく笑った。



「うふふ。優秀とは聞いているけど、まだまだ子供なのね?」

「……え?」



 ボクはそれの意図がまるで分からず、呆けてしまう。

 そして、訊き返そうと彼女の方を見て――。




「……い、いない!?」




 先ほどまですぐ隣にいた先輩が、消えていることに気付いた。

 間違いない。あの人は意味深な言葉を並べるだけ並べて、ボクの注意が散漫になったところで逃げだしたのだ。なんと狡猾な……!




「く、くそ……ボクも、逃げ……!」




 こうなったらもう、命の方が大切だ。

 そう思ったのだが――。




「ひえっ……!?」




 何故か、頬をナイフが掠めていった。

 しかもそれには、メモのようなものが付いている。




『マリンお嬢様の手料理を無碍にしたら命はない』




 それを目にした瞬間、背筋が凍った。

 そして、ボクは逃げ場のない空間でただ震えるのだった……。



 


https://ncode.syosetu.com/n9876jk/




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