6.リリアナ、調理開始。
お久しぶりです(*'▽')
あとがきの新作ラブコメもよろしく。
「ふふ、どうやらマリンはかなり暴走しているようですね」
――一方その頃、リリアナサイド。
王女はいたって丁寧な所作で調理器具を揃えると、手際よく食材を切り分けていった。カレーに必要なものは過不足なく、その点についてはマリンの上を行っている。
周囲の生徒たちも『さすがに王女の勝ちだ』と確信したらしく、互いに顔を見合わせて苦笑していた。しかし、それもつかの間の出来事。
「えっと……これらの食材を煮込む……?」
リリアナは調理工程を口に出しながら、鍋の下にある魔力を利用した加熱機材をいじる。そこで問題が発生した。
「むむ……調整が、難しいですね……」
それは調理者自身の魔力を流し込んで調整する仕組み。
しかし潜在魔力量において歴代最高の力を持つリリアナにとって、その操作は困難を極めた。特に弱火から中火にかけてのコントロールなど、できようもない。
そんなわけで、悪戦苦闘すること数分……。
「あぁ、もう! 火が通れば同じです!!」
いよいよ痺れを切らした王女。
彼女はそう叫ぶと、思い切り自身の魔力を機材に流し込んだ。
そうすると、いったいどのようになるか。考えるまでもなく――。
【ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!】
黒煙と共に、部屋の三分の一が吹き飛んだ。
不幸中の幸いか他生徒に怪我人はなく、当の本人であるリリアナが煤だらけになるだけで済んだ模様。煙い中を潜り抜けた王女は、炭化した食材を見つめて言った。
「……まぁ、腹に入れば同じでしょう」
そして、何に手応えを覚えたのか。
陽気な鼻歌交じりに、調理を再開するのだった。
そんなリリアナを見ていた他生徒は、思う。
クレオの胃袋は、大丈夫だろうか……と。
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