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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第33章

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6.リリアナ、調理開始。

お久しぶりです(*'▽')

あとがきの新作ラブコメもよろしく。







「ふふ、どうやらマリンはかなり暴走しているようですね」



 ――一方その頃、リリアナサイド。

 王女はいたって丁寧な所作で調理器具を揃えると、手際よく食材を切り分けていった。カレーに必要なものは過不足なく、その点についてはマリンの上を行っている。

 周囲の生徒たちも『さすがに王女の勝ちだ』と確信したらしく、互いに顔を見合わせて苦笑していた。しかし、それもつかの間の出来事。



「えっと……これらの食材を煮込む……?」



 リリアナは調理工程を口に出しながら、鍋の下にある魔力を利用した加熱機材をいじる。そこで問題が発生した。



「むむ……調整が、難しいですね……」



 それは調理者自身の魔力を流し込んで調整する仕組み。

 しかし潜在魔力量において歴代最高の力を持つリリアナにとって、その操作は困難を極めた。特に弱火から中火にかけてのコントロールなど、できようもない。

 そんなわけで、悪戦苦闘すること数分……。



「あぁ、もう! 火が通れば同じです!!」



 いよいよ痺れを切らした王女。

 彼女はそう叫ぶと、思い切り自身の魔力を機材に流し込んだ。

 そうすると、いったいどのようになるか。考えるまでもなく――。





【ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!】





 黒煙と共に、部屋の三分の一が吹き飛んだ。

 不幸中の幸いか他生徒に怪我人はなく、当の本人であるリリアナが煤だらけになるだけで済んだ模様。煙い中を潜り抜けた王女は、炭化した食材を見つめて言った。




「……まぁ、腹に入れば同じでしょう」




 そして、何に手応えを覚えたのか。

 陽気な鼻歌交じりに、調理を再開するのだった。




 そんなリリアナを見ていた他生徒は、思う。

 クレオの胃袋は、大丈夫だろうか……と。



 


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面白かった

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