6.目覚めたダンと、一変した状況。
コミックス3巻の発売も近いので、心機一転、頑張ります。
あとがきの新作短編もよろしくね d(*‘ω‘ *)!!
「…………こ、こは……?」
ダンが目を覚ますと、そこにあったのは見覚えのない天井。
いいや、記憶を手繰る限りここは王城か。だとすれば、自分はあの魔族と戦闘を行った後にどうなってしまったのだろうか。考えることは山ほどあった。
だがそんな彼の思考を遮るように、二人の少女が声を上げる。
「目が覚めましたのね!?」
「良かった。良かったです……!」
一人はシンデリウス家の現当主、次世代の聖女ことマリン・シンデリウス。
もう一人は、そんなマリンの親族だという少女だ。名前こそ記憶していなかったが、たしかクレオと冒険者としてパーティーを組んでいたはず。
そう、クレオと――。
「――そ、そうだ! クレオは!」
そこまで思考が至って、ダンは思わず声を張り上げた。
魔族との戦闘後、息子は大丈夫だったのか。それが気がかりで仕方なく、彼は自身の身体などどうでも良いとばかりに立ち上がろうとした。
だが、ずっと眠っていたのだ。
すぐに気持ちに追いついてくれるはずがない。
「ぐ……がはっ! げほ!」
「だ、大丈夫ですか!?」
思わずむせ込んだ彼をマキが支える。
己の考えに従わない身体が、いまはとにかく疎ましい。
「あ、あぁ……すまない。感謝する」
「はいです。ゆっくり、深呼吸してください」
そう思いながらも、ダンはマキにそう礼を述べた。
ひとまず、状況を整理しなければならない。
ダンはそう考え、少女に訊ねた。
「クレオは、どこへ……?」
すると、返ってきた言葉は想像もしないもの。
ダンはすぐに、居ても立っても居られずに身体に鞭を打つのだった。
◆
「おぉ、ダンよ。目が覚めたのか」
「……えぇ、ご覧の通りです。陛下」
――数刻の後。
ダンは病衣のまま、国王のいる謁見の間へと赴いていた。
恭しく、しかし震えの止まらない身体で礼をしながら、ダンは国王に訊ねる。
「リリアナ王女とクレオ、エスカリーテが供を連れて旅立ったと聞きましたが」
「あぁ、その通りだ」
すると返ってきたのは、やはりマキとマリンに聞いていたものと同じ。
それに対して、ダンは眉をひそめてさらに訊ねた。
「……失礼ですが、国王陛下。貴方はリリアナ王女の身を案じておられましたはず。なぜ此度は、かような旅に出すことを了承されたのですか?」
「ふむ……。お主に話しても、理解は及ばないと思うが?」
「………………」
国王は至って平静に、ダンへと応える。
しかしその内容というのは、彼を爪弾きにするものに他ならなかった。そのことにダンは唇を噛み、拳を震わせながらこう進言する。
「旅の理由は、存じております。私の命を救うため、と。――ならば、此度の問題には私も関係があるはずと愚考いたしますが」
「…………ふむ」
すると、国王は髭を撫でながら。
どこか面白そうに目を細め、ダンのことを観察した。そして、
「……よかろう。ならば、貴様には教えてやろう」
そう言って玉座を降り、彼はダンのもとへ。
周囲の兵士に下がるように促し、二人きりになったことを確かめて口を開いた。そうして、語られた内容は――。
「教えてやろう。――我が娘、リリアナの本性を」
――ダンにとって、聞き捨てならないものであった。
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