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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第31章

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3.山賊の長、オドの挑発。

_(:3 」∠)_

頑張って生きています。

あとがきの新作も、★で応援よろしくです。

創作の励みとなります。









 洞窟の中に入ってしばらく。

 しかし、ボクたちの前にはただただ長い通路が続くばかりだった。

 あまりに不自然な状況に、緊張感が高まっていくのを感じる。これは敵の罠なのか、それとも杞憂なのか。考えたところで答えなんて出るはずがない。

 それを理解しながらも、考えずにいられなかった。



「みんな、大丈夫?」



 注意を怠らないように、改めて声をかける。



「大丈夫です。……他のみなさんは?」

「あぁ、大丈夫」

「うん……」



 各々に声が返ってきて、ひとまずの無事を確かめられた。

 一つ息をつく。そしてボクは、改めて前を向いた。



 敵の根城である洞窟も、それほど広いわけでもない。

 だとすれば、もうじき開けた場所に出るはずだ。そう考えていると、




「…………!?」




 真っ暗な視界に突然、光が差し込んだ。

 思わず目を細めつつも確認すると、そこにあったのは重厚な金属の扉。ひとりでに開いた先にあったのはボクの予想通り、大きな空間だった。

 吹き抜けになっているその場所には、大勢の賊が集っている。

 そして、階段を上がった先には一人の偉丈夫が立っていた。



「お前が、山賊のリーダーか!」

「おうよ。今日は何の用だ?」



 ボクたちは周囲への警戒は怠らず。

 真っすぐに敵将を見上げて、こう叫んだ。



「一つ確かめたい! ――貴方の背後には、なにがいる!」

「けっ……」



 すると、相手の男はつまらなさそうに唾を吐き捨てる。

 その上でこちらを見下ろしつつ、こう返してきた。




「詰まらねぇよ。そんなこと、今から始まることには関係ねぇからな」




 拳を鳴らしながら、ゆっくりと立ち上がる。

 そして、ボクのことを見て不気味に笑うのだった。




「……なるほど、な。お前が、アイツの子孫か」

「なんだって……?」

「いいや、こっちの話だ。ただ――」




 こちらが訝しむと、男は言う。




「もし、知りたいことがあるならタイマンと行こうじゃねぇか! ――なぁ、伝説に語られる英雄の末裔さんよォ!!」






 その直後だった。

 周囲の賊たちが一斉に武器を構えたのは。



「上がってこい! お前ら、そこの坊主には手を出すんじゃねぇぞ!!」






 そう言って、リーダーの男は奥へと消えていった。

 どうやら一対一を希望しているようだ。




「リリアナ、大丈夫かな?」

「心配いりません。これくらいの相手、魔法だけで十分ですから」




 ボクは幼馴染にそう確認する。

 彼女の返事を聞いて、静かに歩き出した。




 こうして、どこか不思議な雰囲気の漂う戦いが始まったのだった。




 


https://ncode.syosetu.com/n1430ho/

まさかの異世界恋愛短編です!!

ただ、少しダークかもしれません!!

もしよろしければ、☆などで応援お願いです!!



面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームから評価など。

創作の励みとなります。



そんでもって、大増量の書籍版もよろしくね!!

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