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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第31章

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2.進行開始。

短くてごめんよ_(:3 」∠)_

あとがきに、新作情報あるから応援してあげてください。











 一つ山を越えた先。

 そこには、話に聞いた通りの山賊のアジトらしき場所があった。

 自然にできた洞窟を利用したものだろう。そこから、至るところへと道が続いているようだった。洞窟の上には木々が生い茂っており、なにかを隠しているようにも見える。

 あるいは、敵の本丸があるのかもしれない。



「クレオ、どう攻めますか?」

「そうだな。本当だったら、入り口で火を起こしたらいいんだけど……」



 ボクの頭の中に浮かんだ策は、炎系魔法で賊をあぶり出すものだった。

 しかし、それでは今回の一件を解決したとは言えない。場合によっては敵の大将に逃げられ、いるであろう死霊術師もまた雲隠れする可能性があった。

 だとすれば、良くも悪くも正攻法で行くしかないのだろう。



「まずは、ボクが先頭で洞窟に入るよ。キーンとリリアナ、エスカリーテは魔法で援護してくれると嬉しい」

「分かりました、クレオさん」

「えぇ、そうしましょう」



 ボクの言葉に、二人が頷く。

 そして妹はしばし考えた後に、こう口にした。



「お兄ちゃん、後方から攻められた場合は……?」



 どうやら、回復魔法専門の自分では手に負えない、と言いたいらしい。

 その場合のことは、彼に任せるとしよう。



「それは、キーンに任せるよ。後方の敵に、注意を払ってね?」

「は、はい!」



 こちらの指示に、少し緊張したように答えるキーン。

 エスカリーテと目配せをした彼は、ほんの少しだけ照れくさそうに頬を掻いた。それを確認してから、ボクは改めて全員にこう告げる。



「敵は、なにをしてくるか分からない。目的も何もかもが不明だ。だから、各々がもし危なくなったらすぐに逃げること!」




 そうして、進行を開始した。

 宣言した自分が、最も緊張しているだろうことは隠しながら……。




 


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