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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第29章

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5.二人のやり取り。

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 エスカリーテは、ミトスと名乗った少年を見ながら唇を噛んだ。

 そこにある感情はいったいなにか。父であるダンを救うことの遅れに対する苛立ちか、はたまたそれ以外になにか思うところがあるのだろうか。

 しかし彼女の胸の内は、彼女にしか分からない。

 それでも兄と話す少年に向けられた眼差しに浮かぶのは、微かな敵意だった。



「……エスカリーテ、どうしましたか?」

「え……あぁ、なんでもないの」



 そのような状態の少女に声をかけたのは、王女リリアナ。

 他の二人――クレオとキーンには聞こえない声の大きさで、彼女は静かにエスカリーテにこう問いかけた。



「そこまでして、急ぎたいのですか?」――と。



 それはダンの容態を知った上のもの。

 違和感しかない発言だが、だからこそ別の意図があるように思われた。

 エスカリーテはそれを察してだろうか、語調を強めてリリアナに言葉を返す。



「自分の親が大変なのだから、当たり前ではないでしょうか」

「そうでしょうね。ただ、一つ気になるのですが――」



 すると、そんなエスカリーテに対して。

 リリアナは、ずっと胸に仕舞いこんでいた考えを投げかけた。




「貴女には、もしかして『他の目的』があるのではないですか?」――と。




 直後、二人の間には沈黙が降りる。

 互いに何も言わず、睨み合いの時間だけが流れていった。

 その反応は、リリアナにとっては肯定だっただろう。王女はエスカリーテに釘をさすようにして、こう告げるのだった。



「……エスカリーテ。いえ、貴女はおそらく――」





 たしかな、確信を持って。





「……『別の何者か』でしょう?」――と。




 



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