3.妹の言葉と、ちょっとした事件。
_(:3 」∠)_
あとがきに、新作ではないのですが久々に更新したラブコメ貼っておきます。
下の方にリンクも載せておきますね。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「え、あぁ……うん。別に、なんでもないよ」
「………………」
――さて。
昔の出来事に思いを馳せていると、今度は妹がそう声をかけてきた。
こちらの服の裾を引く姿は、その頃と変わらないように思える。しかし首を傾げてボクを見るその眼差しには、以前とは違う意思があるようだった。
たしかに、リリアナの言う通りエスカリーテは変わったのかもしれない。
雷の夜にはボクの部屋にやってきて、一緒に寝てほしいと懇願した。そんな妹は、強く成長したのだろうか。
もしそうなら、感慨深いものだ。
そう感じていると、不意にエスカリーテはこう口にした。
「ねぇ、お兄ちゃん? お願いがあるの」
「え……?」
「もし、ね? わたしが、悪い子になっていたら――」
唇を噛みながら。
とても、苦しそうに妹はあの頃のように懇願するのだった。
「お兄ちゃんが、わたしを止めてね……?」――と。
涙目になりながら、そう語るエスカリーテ。
いったい、どうしたのか。
そう思ってボクは、すぐに理由を訊ねようとした。だが、
「だ、誰か助けてください!?」
その時だ。
荷馬車の行く道の先から、そんな少年の声が聞こえてきたのは。
「どうしたの!?」
「クレオさん、いまの声聞こえましたか!」
とっさに気持ちを切り替えて。
ボクは、キーンのもとに駆け寄った。
そして彼も同じ声を聞いたと確認しながら、前方へと視線を投げる。
「あれは……?」
すると、そこにあったのは……。
「だ、誰か助けてください! こ、殺される……!!」
武装した複数人の男から逃げ惑い、助けを求める少年の姿だった。
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新作ではないのですが、久々にラブコメ更新したので(下の方にリンクがあります)
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