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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第28章

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154/211

4.旅の始まりと、懸念。

次回から初めて王都を飛び出します!!(マジか


追伸:でなかった! ちょいと、視点変更!!

そんでもって、あとがきに新作情報ありますので応援よろしくです!!








 エルフの住む森は、馬車を使って一週間弱という場所にあるという。

 往復をすれば二週間近く王都を空けることになるが、その間に魔族からの襲撃を受けないとも限らなかった。したがって、王城には幾人かの仲間を残さなくてはいけない。

 ボクとキーン、そしてエスカリーテはエルフの村へ向かうと確定。

 そして、そこにリリアナが加わった。



「戦力としては、申し分ないか……?」



 リリアナは王女といえど、腕利きの魔法使い。

 先の戦闘でも、キーンの優れた防御魔法がなければ、という戦いをしていた。前衛はボクが張るとして、エスカリーテを守る後衛は二人で十分かもしれない。

 それに、妹もいくらか治癒術の覚えがあった。

 来年から学園に通うはずだが、すでにある程度の傷は癒すことができる。



「あの、クレオさん……」

「どうしたの? キーン」

「えっと、いや……」



 そんなことを考えて、もうじき城を出ようかという頃。

 どこか遠慮がちにキーンが声をかけてきた。


 ボクはどうしたのかと首を傾げるが、彼はしばし黙った後に苦笑する。



「いや、ははは……私も久しぶりの里帰りで、緊張してまして……」



 そう、誤魔化すように言った。

 もしかしたら、なにか悩みごとでもあるのだろうか。

 そのように考えて、こう訊いてみた。



「故郷に、なにか気になることでも?」

「あー、はい……まぁ、少し」



 するとキーンは、ほんの少し眉を動かして答える。



「私は半ば逃げるように出てきましたから。自分の力を大きく過信して、それを周囲に吹聴し、最後には白い目で見られながら森を飛び出しました」

「キーン……」



 彼はそう話して、しかしすぐに笑った。



「でも、今なら少しだけ違うと思うんです」

「……違う、って?」

「クレオさんに出会って、私は変わりましたから。だから――」



 そして、真剣な声色になって。



「私は、必ず貴方の力になりますからね」



 キーンは、ハッキリと告げて先を行ってしまった。

 その後姿を見ながら、ボクは一歩踏み出し、だが立ち止まる。

 その上で、彼には届かない大きさでこう声をかけた。もし仮に――。



「一人で抱えるなんて、やめてよね。キーン……?」



 そうだとしたら。

 そう思って、ボクは眉をひそめたのだった。



 そうして旅が始まる。

 王都の外、エルフの村へと向かって。


 


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新作です(下の方にリンクがあります)

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そんでもって、大増量の書籍版もよろしくね!!

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