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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第28章

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3.エスカリーテの言葉。

短い(´;ω;`)

前回のとで合わせて一話でした、ごめんなさい<(_ _)>

新作(あとがき下のリンクより)も、よろしくお願いいたします。








 ――一方その頃。



「キーン様、少しだけお話よろしいですか……?」

「え、どうかしましたか。エスカリーテさん」

「ふふふ、呼び捨てで構いませんよ」



 出立の準備中。

 やや浮足立つような心持ちでいるキーンに、エスカリーテが声をかけた。

 彼女はいつになく妖艶な空気を醸し出しつつも、年相応な笑顔を浮かべている。そんな少女の姿にエルフの青年は思わず息を呑みつつ、なるべく平静を装った。


 キーンの隣にあった小さな椅子に腰かけたエスカリーテ。

 彼女はふと、彼にこう告げるのだった。



「信じてもらえるか、分かりませんが……」



 やや緊張したような口調で。



「私には、魔族の気配が分かるのです」――と。



 それを耳にして、キーンは眉をひそめた。



「それは、もしかして……?」

「はい。この王城には、魔族が潜伏しているのでしょう?」

「………………」



 訊き返すと、エスカリーテはハッキリと口にする。

 この話は限られた人物にしか知らされていない。その点で考えると、彼女がその対象に入っているとは、とても考えられなかった。

 そうなると、エスカリーテが言った魔族の気配は、本当の話だろう。

 キーンはそれでもまだ考え込み、静かにこう訊ねるのだった。




「それで、もしかして貴方は誰が魔族か分かるのですか……?」




 すると、信じてもらえたのが嬉しかったからか。

 エスカリーテは本当に無邪気な笑みを浮かべ、頷くのだった。そして、



「はい……! 私には分かります。その魔族というのは――」



 そっと、青年の手を取って。

 真っすぐに彼の瞳を見つめながら、こう語った。









「リリアナ王女です……!」――と。








 


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