表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第28章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

152/211

2.語れぬ覚悟。

2巻作業とか色々あって、遅く短くでごめんなさい(´;ω;`)

新作はいつものように、評価フォーム下?から飛べます。

そっちも応援よろしくね!!











「ほ、本当についてくるの? ……リリアナ」

「えぇ、そう言いましたが」

「うーん……」



 ボクの問いかけに、リリアナは平然とそう返してくる。

 すでに荷造りは済んでおり、あとは明日の朝に王都を発つだけとなっていた。しかしながら、改めて考えるとおかしいことばかり。

 リリアナは言うまでもなく、この国の王女だ。

 いかに魔法に優れているとしても、王都を離れて良い理由にはならない。



「ここはボクたちとエスカリーテに任せてくれない……?」



 だから苦笑いしつつ、そう提案してみた。

 しかし、リリアナはそれを聞くと難しい顔になって答えるのだ。



「もしかしたら……いいえ。ほぼ確実に、彼女は黒ですから」

「彼女は黒……?」



 その意味が分からない。

 黒とは、いったいどういう意味だろうか。

 もしかしたら、王城に入り込んでいる魔族の話、なのかもしれない。仮にそうだとすれば、今すぐにでも情報共有をした方が良い。

 そう考えて、ボクが訊ねようとすると――。



「クレオはどうか、最後まで信じてあげてください」

「…………え?」



 どこか、悲しげにそう漏らすのだった。

 その表情から、リリアナが相当に苦心していることが理解できる。だからそれ以上、こちらからは何も訊くことができなかった。

 ただ、そうしていると彼女は一つ息をついて言うのだ。



「その代わり、私は確定した瞬間に容赦なくいきます」――と。



 決意したようにボクを真っすぐ見て。

 だけど、どうしてだろう。



「リリアナ……」



 ボクの幼馴染は、涙を流さず泣いているように見えたのだった。



 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ