1.ハーフエルフ。
コミカライズ1巻の重版感謝!
これからも頑張ります!!
2021年8月26日の19時に更新するよ(*‘ω‘ *)
新作も投げるので、応援してね(ダークファンタジー挑戦です
――彼は、エルフと人間との間に生まれた。
かつて英雄の仲間として旅をした一族の末裔であり、ある意味で忌み嫌われる存在。純血主義を掲げるエルフの中において、人間と交わることはタブー視されていた。そのため彼――キーンの両親は、幼い彼を村に残した状態で追放されたのである。
英雄との共闘は、共通の敵を持った上での特例だ。
人間と手を結んだことによって、村の中でも外の者に好意を持つ者も増えた。それによって、エルフの村の長老とその周辺は危機感を抱いたのだろう。
完全なる遮断は不可能としても、一定の制約を設けたのだった。
キーンは、そんな環境下で育ったのである。
エルフの英雄の一族の中でも、異質な境遇にいた少年。彼は生まれながらに聡い子だった。周囲の視線に早くから反応し、自分の立場を把握する。
そして、こう考えた。
「自分は、誰にも頼ってはいけない」――と。
弱みを見せてはいけない。
もし少しでも弱いところを見せれば、途端に周囲は自分を軽視する。
それはまた、英雄の末裔である、という誇りでもあった。そんな自分が周囲に軽んじられてはならない。だからこそ、キーンは虚勢を張り続けた。
ここに、いるぞ。
かつてない才覚に溢れた者が、ここにいるぞ。
事実として、少年は魔法の才に恵まれていた。
村の中では誰もがそれを認める。
最初は虚勢であったはずのものが、次第に現実になっていく。
そのためか、やがてキーンはこう思うようになった。
『自分の力は、世界に通用するのか』
いや、正確に言えば。
キーンは『通用しないはずがない』とさえ、思っていた。
そうして、青年となったある日。
彼はエルフの村を出た。
自分の存在を確かなものにするために。
そして、誰もが認める存在になるために……。
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