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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第27章

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1.想いが故の焦り。

さて、今回は短め。


あとがきに新作情報あります。









 ダンは信じて疑わなかった。

 息子――クレオが、学園で素晴らしい成績を修めることを。何故なら彼は、当時の自分よりも優秀な子供だったのだから。

 それを誰よりも知っていたのは、他でもない父だったのだ。


 だが、現実は非情で――。



「なぜ、だ……?」

「ご、ごめんなさい。お父様……」

「………………」



 学園に入学して、間もなくの試験。

 そこで息子はたしかに、すべて上位の成績を修めていた。

 しかし、ダンの想定とは全く異なる点が一つ。



「どうして、一つも……?」



 ――1位の科目が、ないのか。


 間違いなく、息子は自分よりも優秀だった。

 ならば問題なく、事は運ぶはず。それだというのに、どうしてなのか。



「あの、お父様――」

「クレオ。今日はもう、部屋に戻りなさい」

「…………………」



 ダンはクレオにそう告げた。

 少年は何かを言いたげにしていたが、黙って退出する。

 扉の閉まる音を聞いてから、ダンは力の限りにテーブルを叩いた。



「なぜ、だ……!」



 そして、唇を噛む。

 この時のダンの中には、明らかな動揺が生まれていた。

 このままでは、息子はまた、自分のような悲しい結末を迎えてしまう。そのような思いは、決してさせてはならない。ならば、どうすればいいのか。



「なんと、してでも……!」



 ――もっと、厳しく息子を導くしかない。


 ダンはおそらくこの時に、道を外れてしまったのだろう。

 息子を悲しませたくないがために。息子に、自分と同じような思いをしてほしくないあまりに。彼は動揺する心の中で、考え得る最悪の答えにたどり着いた。




 こうして、ダンとクレオの距離は開いていく。

 だが父がその過ちに気付くのは、もっと後の出来事であった……。



 


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新作書いてみました(下の方にリンクがあります)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(◍•ᴗ•◍) [一言] 全教科一位の天才も子育ては間違える…… 子育てとは大変ですな
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