表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第26章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

143/211

3.真実か、否か。

久々の更新(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾












「公爵家が、英雄の末裔……?」

「あぁ、そうだ。私たちはこの世界を救い、魔王の厄災を退けた勇者の子孫なのだ。もはや役割を終えて、形骸化してしまったものではあるが、な」

「…………」



 ボクは父の言葉に、少しばかり眉をひそめた。

 何故なら、そんな話は聞いたことがなかったから。あれは史実に尾びれがついたようなものであり、最近の歴史学者の中には『英雄』の存在さえ、疑問視する者もいた。

 そんな中でボクの父はハッキリと、英雄の存在を肯定したのだ。



「これを見てみろ、クレオ。王族にも忘れ去られた、悲しい石碑を」

「…………」



 歩み寄り、確認する。

 たしかにそこには、父の言ったような話を補うものがあった。だけど決定的な証拠にはならないだろう、とも考えられる。

 このような場所に石碑があるなら、どうして誰も気づかないのか。

 そう考えていると、父はこう話すのだった。



「問題は、この裏にある」

「……裏?」



 それを聞いて、ボクは首を傾げながらも石碑の裏を見る。

 すると、そこに書いてあったのは――。



「見たことのない、文字だ……」



 どこの国の言葉なのか。

 言語学で2位だったけれど、こんな文字は見たことがなかった。しかし、どうしてなのだろうか。ボクはそれを読み取ることができた。


 書いてあったのは、こんな内容。



『結局、自分は死するまで元の世界に帰れず』――と。



 父が静かに口を開いた。



「公爵家に連なる者だけが、読み取れる文字だ。どういった魔法なのか、それは皆目見当もつかないが、な」

「…………」

「我々の一族は千年前の戦いの後、この碑石に書かれている内容を秘匿するよう言われてきたらしい。これは私も先々代から伝え聞いた話だがな」

「先々代……?」



 ボクが訊き返すと、父はどこか卑屈に笑って言う。



「先代――クレオから見て祖父に当たる公爵は、この話を欠片ほども信じなかったそうだ。どうせ公爵家の威厳を保つための道具だろう、とな」



 そして、最後にこう訊いてきた。



「だが私は、これが真実であると信じてきた。クレオは――どう思う」



 真っすぐに。

 ボクはしばし考えて、答えた。



「分からないよ。ただ――」



 ――なにか、意味があるように思う。



 そう、口にしようとした時だった。





「……すべて、真実ですよ」





 どこか覚えのある、女性の声が聞こえたのは……。



 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 追いついたー! 更新お疲れ様です(◍•ᴗ•◍) [一言] これ普通もしもに備えて幼少期に教えられる内容なんだろうけど、これがなかったから主人公は物語の初手に出てくるような「英雄の子孫たれ」…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ