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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第26章

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2.公爵家の始まり。

今回も短いですが。

これ、いつか番外編書くべきかもですね(許可出るかなぁ)












「……あぁ、クレオ。お前には、これを見せたかったのだ」




 父の後について行くこと、数十分。

 たどり着いたのは、王城の外れにあるやや荒れた庭園だった。人々に忘れられたようなその場所には、一つの石碑がある。

 記念碑、だろうか。

 しかし同時に、なにか悲しみを覚えるものでもあった。



「お父様、この石碑はいったい……」

「この石碑は我が公爵家にとって、貴重な財産なのだよ」

「……財産?」

「あぁ、そうだ。もっとも『人々には』もう、不要なものかもしれないが……」



 父はそう言うと、ずいぶんと小さくなった背を屈めて。

 ゆっくり、それに触れるのだった。

 ボクは彼の話す内容がちっとも理解できず、首を傾げるしかない。そうしていると、父は肩越しにこちらを振り返ってこう言った。



「英雄と王家の関係、知っているだろう?」



 それは千年以上も前の、御伽噺のようなもの。

 この世界を包んだ災厄を振り払った勇者――英雄と呼ばれる者の、その後について。わざわざ言うまでもなく、そのことは一般教養として誰もが知る話だった。


 世界を救った英雄は、後に王女と婚姻を結んだとされている。

 よくある物語、その結末であるように思えた。


 ただ、そこから先は誰も知らない。

 そう思っていると、父は微かに目を細めてこう口にした。



「英雄の末裔、それが――」




 大切なことを伝えようとする、そんな表情で。




「我々、公爵家なのだよ」――と。






 ファーシード公爵家の始まり。

 それはもはや、人々に忘れられた御伽噺に違いなかった。




 

 


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