1.認められなかった少年。
コミカライズ始まりました!(わーい
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――ダンは、圧倒的な成功を収めたと確信していた。
歴史ある王都立学園において、すべての科目で1位を獲得。非の打ち所がない、という言葉はまさしく自分のためにある、そう思った。
事実、彼の実力は同世代の中で群を抜いている。
「あぁ、きっと……!」
自分には、栄光ある未来が約束されているだろう。
まだ年若かったダン・ファーシードは、そう信じていた。だが――。
◆
「お父様、それはいったい……?」
「まったく役に立たない。このような不毛な世代で結果を残しても、公爵家にとって得などありはしないのだ」
「そん、な……!」
ダンは、認められなかった。
今までの頑張りも、苦労して得た成果も。
なにもかも、周囲の大人たちには認められなかった。
「貴様も、ずいぶんと得意げだな。……勘違いするなよ?」
「あ……」
目の前で、学園から贈られた賞状が破り捨てられる。
少年だったダンは、硬直し動けなかった。
――どうして、だ。
拳を震わせる。
どうして、自分は認められなかったのか。
理由はただ一つ、周囲のできがあまりに悪かったから。自分は何も悪くはないのに、誰にも認められず、味方もいない。
それどころか、ダンを責める者や嘲笑する者がいた。
多くは彼よりも能力の劣る、年上だという優位性しかない者たちだ。
「ぼ、くは……!」
部屋に一人。
少年は、膝を抱えて座り込んだ。
どうすればいいのか。どうすれば、この状況を変えられるのか。
「いつか、きっと……」
そう考え続けたダンは、ある決意をした。
自分の代ではもう覆しようがない、変えられない事実。
「だったら、ぼくの子供の代で……!」
――そうだ、それしかない。
結論に行き着いたダンは、涙を拭って立ち上がった。
その時から、だろうか。
純粋で真っすぐだった彼の心が、次第に曲がり始めたのは……。
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