4.開幕。
今回短いですが、次回から戦闘パートです!
また、新作書いてみました。あとがきもお読みください!!
ボクが見つめる先に仲間たち、そして幼馴染たちが現れた。
各々に決意を固めたような表情を浮かべて、相手から目を逸らすことなく。張り詰めた空気の中で、真っすぐに対峙していた。
その光景を目の当たりにして、緊張しているのはボクの方だ。
みんな、ボクにとっては大切な友人。
そんな彼らがこれから、己の力を示すために戦う。
その理由というのが、自分に相応しいかを見定めるためだなんて。緊張せずに見ろなんて、無理な話に違いなかった。
「気持ちは理解できるが、キミはもっと堂々とした方がいい」
「アランさん……」
そんなこちらに声をかけたのは騎士団団長。
アランさんは小さく笑みながら、ボクの心を見透かすかのように言った。
「彼らはみな、キミという人物を評価している。そのキミが、そのように縮こまっていては示しがつかないだろう」
「……そう、ですね」
それを聞いて、ボクは頷く。
あの日、キーンに頭を下げられ覚悟を決めたのだ。
今さら後戻りなんてできない。いいや、前に進まなければならない。
「若人の成長は嬉しいばかりだな」
それが伝わったのか、アランさんは小さくそう口にすると前を向く。
ボクは一つ息をついてから再び、みんなを見た。
そうして、いよいよ始まるのだ。
アランさんの言葉を借りれば――選定。
「それでは、始め――!」
立会人役の騎士が、声を上げた。
その瞬間に、戦いの火蓋は切って落とされたのだ。




