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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第23章

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123/211

10.キーン・ディンローの朝。

短いですが、この章の〆ということで。

書籍版も応援よろしくです!!


続刊など、物語をさらに前へと進めるために(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾







 ――そして、決闘の朝を迎える。


 キーンは一人宿の一室で、朝日に目を細めながら深呼吸をした。

 今日の戦いはきっと、自分のその後を決める大切なもの。負けることの許されない、自身の価値を懸けた戦いだった。

 だが、緊張はない。

 尻込みするような弱い気持ちも出てこない。



「あぁ、大丈夫だ」



 それを確かめるようにして、青年は一つそう呟いた。

 なぜなら、自分は一人ではないのだから。エリオとマキという、相手に劣らない仲間たちがいるのだ。その実力を日々目の当たりにしてきた彼は、彼女たちに全幅の信頼を置いている。もちろん、だからと言って油断することはないが――。



「――むしろ、楽しみだな」



 キーンは、そう口にした。

 自分の力を示すために王都へと足を運び、クレオに出会って今がある。

 ここまでやってこられたのは、彼の存在があってのことだ。そんな彼について行く、そのために。そして何よりも、受けた恩に報いるために。



「キーン。準備は良い、かな?」

「……はい、クレオさん」



 開け放たれた扉の向こうから、少年がそう声をかけてきた。

 青年は一拍置いてから、それに応える。



 生涯忘れることのできない戦いが始まる。

 キーンは微笑むクレオの方へと、その一歩を踏み出した。



 


面白かった

続きが気になる

更新がんばれ!


もしそう思っていただけましたらブックマーク、下記のフォームから評価など。

創作の励みとなります。


応援よろしくお願いいたします。

<(_ _)>


そんでもって、大増量の書籍版もよろしくね!!

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