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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第23章

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5.与えられる試練。

連続更新、4日目。

短いですが、ご容赦ください。

書籍の発売は11月2日です! 各サイトで予約受付中!!







「クレオと一緒に、王城に行きたい……?」

「はい。そうです、リリアナ王女」



 数日後、再びリリアナが宿を訪れた。

 その時にボクはキーンとエリオさん、マキの三人を引き合わせて交渉。緊張の面持ちの女性陣二人と対照的に、落ち着いた様子でキーンが頭を垂れていた。

 そんな彼を見て、ソファーに腰かけ紅茶を啜るリリアナは静かに目を閉じる。


 何かを考えている様子で。

 しばしの沈黙の後に、彼女はおもむろにこう口にした。



「なるほど、それなら――」



 薄らと目を開き、キーンを見据えながら。



「それ相応の実力と覚悟、示していただきたいですね」――と。



 後ろに控えるエリオさん、マキの二人も見ながら。

 リリアナがそう告げるとキーンは、面を上げて訊ねた。



「試練、というものでしょうか?」

「そうなりますね」



 短いやり取り。

 そして、ボクの幼馴染である王女はその内容を述べた。



「日時は明後日、正午。場所は騎士団の訓練場が良いでしょう」



 紅茶を一息に飲み。

 立ち上がった彼女は余裕の笑みを浮かべて言った。




「内容は私とアルナ、そしてマリンの三人との模擬戦です。そちらはクレオを除いた三名、真剣勝負で私たちを打ち負かしてみてください」――と。




 この国の若き才能、珠玉と謳われる三傑を相手とした戦い。

 キーンたちの間には緊張が走った。しかし、それも一瞬の出来事で。



「分かりました」



 数秒の間を置いてから、キーンがそう答えた時。



「問題ないね、エリオにマキ?」

「あぁ、大丈夫だ」

「はいなのです!」



 もう、彼らに迷いはなかった。

 こうして、一つの戦いの幕が上がる。



 それはボクの仲間たちと、その後の命運を計るものだった。



 


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