1.キーンの思い。
第4部開幕、的な感じで。
短いですが、よろしくです!
あとがきには、告知?的なもの。
――キーンはエルフの村の中でも、特に期待されて育った。
幼くして魔法を自在に操り、神童の名をほしいままにしたのだ。
それに加えて、彼の血筋は誇り高きものでもある。かつて英雄と共に旅をした仲間の一人――その末裔であるからだ。
誰もが自分を認めている。
その考えが次第に歪んだのは、いつだったか。
自分に敵う存在はない。
そう思って彼は、王都へと足を運んだ。
まずは冒険者として腕を慣らし、その後に王宮勤めに転じよう。そんな浅はかで、向こう見ずなキーンの鼻をへし折ったのは、一人の少年だった。
『大丈夫? キーン』
窮地においても、その少年――クレオはキーンを気遣う。
レライエとの戦闘において青年が何もできなかったのに対して、クレオは懸命に戦ってみせたのだ。そして、たった一人で数多のレライエに勝利した。
いま改めて、キーンは思う。
あの時、あの少年に出会わなければ自分はどうなっていたか。
今までの傲慢な態度を改める機会を得られなければ、自分はどんな過ちをおかしていたか。考えただけでも、身震いが止まらなかった。
だからこそ、青年は誓う。
クレオという少年に、なんとしてでもついて行こう――と。
エルフの誓いなど、体の良い言い訳だ。
本当は誰よりも彼の傍にいたい、その一心だったのだから。
あらすじにある通り、Kラノベブックス様から11月刊で1巻が発売になります。絶対に後悔させない、WEBで読んだ方も楽しめる内容になっています。
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