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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第22章

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3.王女襲来。

どどん、と。

ついにリリアナが動きます。ダンは知らん。











「二人――エリオさんとリナが帰ってくるまで、しばらくあるよね。その返事って、いつまでにってのはあるのかな?」

「いや、期限はない。ただ――」

「ただ?」

「発起人さんが、そろそろ辛抱の限界らしくてな」

「………………発起人?」



 引き続き、宿の談話室で。

 ボクとアルナはそんな話をしていた。

 彼の言葉はいったい、どういう意味なのだろう。そういえば、以前に改革が始まった、とか言っていたけれど。彼が発起人というわけではないのだろうか……?



「その発起人さんって、誰なの? ボクも知ってる人?」

「あー、まぁな。たぶん、よく知ってるどころじゃ、ないと思うぜ?」

「え、誰なんだろう」



 父さん――では、ないだろうし。

 ボクには一人だけ妹がいるけれど、まだ幼いし。そんな発言ができるとは思えなかった。だとすれば、学園時代の誰か、ということになるのだけど。


 いや、一人思い当たった。

 けれども、その可能性は限りなく薄いようにも思える。



「まさか、さ。アルナ?」

「いや、クレオ。そのまさかで――」

「そうですね。そのまさか、でしょう」

「…………へ?」



 そう考えながら、ボクはアルナに笑いかけていたのだが。

 その笑みは一瞬にして、引きつったものになった。何故なら宿の入口方向から、幼いころから知っている女の子の声が聞こえたのだから。


 ボクは硬直した笑みのまま、その声の方へと目を向けた。

 すると、そこに立っていたのは……。



「お久しぶりですね、クレオ」

「リ、リリアナ!?」




 この国の王女であり王宮魔法使い。

 間違いなく、いまガリアを動かす最前線の人物で幼馴染。



 ――リリアナ・ガリア・アリテンシア。

 民衆に紛れるような装いをした彼女は、ボクを見てにっこりと笑った。




「ど、どうしてここに……」

「どうしても、なにもありませんよ。私は貴方を連れ戻しにきたのです」

「連れ戻すって、どういう……?」




 こちらが首を傾げると、リリアナは深いため息。

 そして、こう告げるのだった。




「貴方にはこれから、大きな仕事をしてもらいます。そして――」




 まるで、それが運命であるかのように。







「いつか、この国の新たな象徴となってください」――と。






 あまりに大それた発言に、ボクは思わず呆けてこう繰り返した。



「しょう、ちょう……?」




 全然、ピンとこない。

 しかし、リリアナの顔は真剣そのものだった。



 


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