2.亡くなった人の意味。
(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾ちょっと分かりにくいけど、うん。
詳しくは追々、ね。分かるから。うん、信じて。とらすとみー。
「ここが、セナのお墓……?」
「はい。そうです」
「そう、か……」
エリオとリナは、王都から遠く離れた辺境の森にやってきていた。
自然豊かなその場所には、木の枝で作った十字の墓がある。つい最近までリナが手入れをしていたのだろう。周囲には、まるで死者を祝福するような花が咲いていた。
エリオはその前に両ひざをつく。
そして――。
「セナ、きたよ。遅くなってごめんね……?」
そう、静かに言った。
大粒の涙を流しながら、彼女は大切な家族に伝える。
「アタシね、やっとセナの死に向き合えたんだ。あの時、リーディンの家が賊に襲われた時に、セナが言ってくれたことをやっと、受け止められたから」
『きっと、エリオさまが助けにきてくれますから!』
「でも、アタシはセナを守れなかった。だから、ずっと逃げてたんだ」
弱かった自分が、零した小さな命。
エリオは何年もの間、それをずっと悔んでいた。
身を寄せた辺境の家に賊が侵入し、セナは人質として囚われた。エリオはそれを助け出そうと奮闘したが、その結末はあまりに残酷で――。
「最後の言葉は、今でも覚えているよ。セナは、アタシの中に生き続けてる」
だが、その苦しみも今日この時まで。
エリオは涙を拭って、小さく微笑んで墓を見つめる。すると――。
『やっぱり、エリオさまは美人さんです! 笑顔がよく似合いますから!!』
無邪気な少女の声が聞こえた。
そんな、気がした。
「もう、大丈夫ですか? ……エリオさん」
「うん、ありがとう。リナ」
立ち上がり、柔らかく微笑む少女にそう答える。
あの日のセナにそっくりだと、心の底からエリオは思った。
過去は変えられない。
死んだ人間は戻ってこない。
それは、どうやっても覆せない現実だ。
「それでも……」
だが、エリオは思う。
その人が生きた意味を作り出すのは、きっと残された者たちだ、と。
あの日、給仕としてやってきた獣人の少女のことを胸に刻み。
エリオはゆっくりと、一歩を踏み出すのだった。




