1.戦いを終えて……。
というわけで、第三部?完結。
戦いの後のお話。
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「とりあえず、これで一件落着だな」
「うん。エリオさんは、少し複雑かもしれないけど……」
ボクとアルナは、宿の談話室で二人話していた。
彼の呪いも薬が完成したことで完治。魔族の呪いだったから一抹の不安があったけれど、杞憂で済んだようだった。
そんなわけで、アルナはひとまず実家に戻って話をまとめてきたわけで。
いまはその報告を聞いているところだった。
「それで、リーディン家はどうなるの?」
「そうだな……」
ボクが訊ねると、アルナは背もたれに身を預けながら天井を見上げる。
そして、一つ息をついてから言った。
「まず、リーディン家はもとから取り潰しになっている。だから、今回の一件による処罰でリーディン家、って文言は出てきてないよ」
「そっか。じゃあ、エリオさんも?」
「そうだな。アイツは実行犯だが、被害者でもある。傷を負ったのも俺一人だから、俺が訴えなければ問題にはならないさ」
だから、問題は別にある。
アルナはそう言って、少し真剣な表情になった。
「実は、な……」
目を細め、ボクを見る。そして――。
「国敵を討ち果たした手柄を讃えて、リーディン家を再興させてもいい、って話が出ているんだ」
「え、リーディン家の再興!?」
そう、口にした。
ボクは驚きと歓喜、そして困惑が入り混じった叫び声を上げる。
しかしアルナの方は至って冷静に、こう続けるのだった。
「だが、これはまだエリオに話していない。だから……」
「あぁ、そっか」
そこまで聞いて、ボクは納得する。
この話を受けるかどうかは、彼女次第だ。だから――。
「エリオさん、どうするんだろうね……」
ボクは、この場にいない彼女がどうしているのか。
そのことに、少しだけ思いを馳せるのだった。
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