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万年2位だからと勘当された少年、無自覚に無双する【WEB版】  作者: あざね
第21章

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8.もたらされた糸口。

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます!

新作もランキングに載れて感謝感激なのです!







「どうする、クレオ!」




 攻撃を躱しながら、アルナがそう叫んだ。

 幸いなことにクラディオの攻撃は、すべてにおいて直線的。数を重ねれば回避もできるようになってきた。

 しかしそれ以上の問題がある。



「速すぎて、攻撃する隙がない……!」



 そう、反撃ができないのだ。

 それは単純な速度の問題。だが、だからこそ難解でもあった。

 純粋な能力であるがゆえに、根本から解決しなければならない。



「なにか、足止めする方法を探さないと……!」



 だが、そう簡単に答えは降ってこない。

 ボクたちはひたすらに、クラディオの高速攻撃を避け続けた。



「考えろ、考えろ……!」



 必死に思考を巡らせる。

 それでも、答えは出てきてくれない。

 もうここまできたら、偶然でもなんでもいい。なにか――。



「あら、思った以上に苦慮しているようですね?」

「……クリム!?」



 そう思った時だった。

 ボクの背後から、あの魔族の声が聞こえたのは。

 とっさに振り返るが姿はない。どうやら、声だけを飛ばしているらしい。



「魔族の弱点、知りたいですか?」

「……なんの、つもりだ」

「いえいえ、楽しんでいるだけですよ」

「…………」



 笑い混じりの声。

 ボクは少しばかり不快感を抱きながらも、黙るしかなかった。

 すると、それを了承と受け取ったのか。彼女はこうヒントを出してくる。



「魔族すべてではありませんが、そうですね――」



 ボクはそれを聞いて、ハッとした。







「くそ、なんだってんだ!」

「アルナ! 大丈夫か!」

「大丈夫だ。エリオはどうだ!」

「アタシは無事だ。それより――」




 アルナとエリオは、二人でクラディオの注意を引き付ける。

 互いに連携しているが、これも体力の限界だった。大丈夫と口にしながらも、それぞれ肩で息をしている。

 少年騎士の方が、苛立ちから舌を打った。

 その時だ。



「二人とも、ボクに案がある!」



 クレオが、そう声を上げたのは。

 エリオとアルナは、少し驚きながら顔を見合わせる。


 そして、即決した。




「分かった、任せる!」

「クレオが言うんだったら、正解だろ!」



 彼への信頼をもとに。

 二人は、彼の声に耳を澄ませた。すると聞こえたのは――。



「状況はエリオさんの時と同じだ! だから、悪いけど――」




 クレオは、こう叫んだ。




「二人には、囮になってもらう!!」――と。



 


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