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プロローグ
プロローグ
今僕は、椅子に座らされ、頭にチューブや配線が沢山付いているヘルメットの様な物を被らされている。椅子は肘置きと背もたれのある普通の椅子で、部屋は正方形。壁は多分鉄で出来ている。一寸鉄の匂いがする。窓は無く、僕の頭上にある豆電球から仄かにオレンジ色の灯が漏れているだけで、他に光源は無い。この部屋に連れてこられた時に見えただけなので他に何が有るのかは解らない。何しろ僕の手は今二重の手錠に拘束されており、足にも滅茶苦茶重い足枷が嵌められている(そろそろ足首が痛い)。上を向こうにもヘルメットが重すぎて縊を動かす事すらままならない。
でもまあ流石に殺されるなんて事は無いだろうから、僕がどうしてこうなったのか、とか、何か色々話していこうと思う。