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next・2 初めまして、よろしくお願いします。

今回は、二回連続投稿です。

 目の前の灰色の巨人は、武器を持っていました。そして、その武器はどうやら、斧のようだった。


『その機体から降りて、其方にいる娘を渡せ。そうすれば、命だけは助けてやる』


 あの巨人から声が直接聞こえてきて、私はさらに驚いた。



 巨人なのに、喋ってる!



 私が驚いている間に、グレイさんは特に驚いた様子もなく言った。



「だ~れが、渡すか!!そういって、この子に禄な事なんてしないのは目に見えんだよ!」



 そして、グレイさんは前の席で、何かを動かした。


 すると、何かの振動なのか、少しだけ揺れた。だけど、グレイさんはそれでも動じなかった。


「…動きが、鈍いな…でもっ、やるっきゃないか!シトリ、危ないからジッとしていろよ!」


 そして、また、何かを動かすと今度は、音が聞こえた。そして、その灰色の巨人に向かって、何かを向けていた。多分、私が乗っている巨人の目線なのか、巨人の手には何か収まるくらいの小型のナイフが握られていた。


「ナイフ…?」


「今はまだ、この装備しかコイツには無いみたいだな…後は…ハンドガンか…」


 私の呟きに、グレイさんが答えてくれた。そして、また、動かす度に揺れた。


『ふん…大人しく、その娘を渡していれば良かったモノを…!』


 目の前の灰色の巨人は、斧を振りかぶり、私達を攻撃した。


「っ!よっと!!」


 だけど、私達の乗っている巨人が、それをナイフで防いでくれた。…暫く見ていて分かるけれど、グレイさんが前で何か動かす度に此方に答えてくれるような感じだった。


 そして、今度は巨人が、振りかぶると相手の巨人はひらりとかわしてしまった。


『はっ…動きがまるで亀だな!』


「ちっ…その通りだけどさっ…だけど、何でこんなに動きづらいんだってんだよ…!」



 相手は、余裕の様子で斧を振りかぶるけど、その度にグレイさんがなんとか防いでいる。



 そして、相手は私達の機体を、遂に次の攻撃で、壁に吹き飛ばした。



「きゃあ!!」


「うわっ!」



 そして、その衝撃で巨人は、叩きつけられて乗っていた私達も、その反動に合わせて、座っていた椅子に叩きつけられた。




『威勢が良いのは、最初だけだったようだな…坊主…ま、個々まで奮闘したのは褒めてやろう…さて…その機体から、目当ての物を貰ったら、お前はこのまま、この俺が直々に手を下してやる』




 その言葉を聞いた私は、彼を見た。


 グレイさんは、私に振り向くと、



「…約束、したもんな…」


「え?」


「…君を、連れて行くって…俺と一緒に行くって…だから、何があっても俺は、君を必ず俺の仲間のところに連れて行くから…だから、」


 グレイさんは、私との約束を守ろうとしてくれていた。そして、私に向かって、この状況なのに、満面の笑みを浮かべ、




「だから、俺のことを…信じてくれ」


「!!」



 その、言葉に私は、彼がまだ会ったばかりの私を信じて助けてくれようのしているのを、心から感じた。その思いに、その一言に詰まった言葉に答えるように、



「……信じます…」


 目を閉じて、手を組ませて祈るように言った。


「私は貴方のことを、此処まで守ってくれて、今も守ってくれている貴方を…心から、信じています…だから、」



 そして、今まさに、近づいてくる相手を見た後、グレイさんに向かって、私が出来る精一杯の笑顔を見せた後、



「だから、お願い!!白い巨人さん!私達に、力を貸して!!」



-ならば、力を貸しましょう。貴方の両手を目の前にあるモノに手を起きなさいー


 何処かからか、私の言葉に応えるように、不思議で綺麗な声が聞こえた。その声は女性のような、男性のような声だったけれど、私はその声が本当のことを言っていると確信して、



 その、青い板に手を置いた。その時、


「え…!?これは…」


 先程の巨人の中の明るさが、更に明るくなった。目の前には、文字が書かれていた。


 私には、読めなかったけれど、グレイさんには読めたみたいだった。



   System Version Uno Ready


 

 

 そんな言葉のようなものが出て来た。グレイさんは、もう一度私を見て、



「…どうやら、逆転出来そうだな…!シトリ、それじゃ、もう一度行くぞ!!」



 その言葉に、



「…はい!グレイさん!!」


 私は、力一杯返事をした。そして、



 目の前まで迫ってきた、相手からもう一度ナイフで受け止めた。



『まだ、抵抗するか…なら、先程よりも手荒く行かせて貰おう!』



 そして、私達を立ち上がらせまいと斧をナイフで押し出した。だけど…



「…隙あり!!」


 グレイさんが、もう一つの変わった…確か、はんどがん?と呼ばれていた物を巨人に持たせていた。そして、


 それを、相手に放った。



『何っ!?』


 相手の動揺した声は、私でも分かった。それに、グレイさんは


「余所見注意だ!!」


 ナイフで、斧の力を思いっきり押し出して、今度はどうやら、相手を足で殴ったようだった。


『ぐあっ!!』 


「すっげえ…さっきは、マトモに動かなかったのに…今は、自分の手足みたく動ける!」


 相手は、そのまま床に倒れた。だけど、グレイさんは、この巨人が先程までの動きとは違って、かなり動けることに感動していた。


「これなら…勝てる!!」


『馬鹿な…先程は、まるで木偶人形だったのにっ…何故っ!』


 しかし、相手はすぐ動けるようで、また、斧を振り上げたけど今度は掠りもせずに、私達はスルリとかわした後、



「おらよっ!さっきの仕返しだ!!」



 グレイさんの言葉と共に、相手の中に入り、そしてナイフを反対側で殴り、今度は巨人の胸辺りにその、はんどがんを放った。



 その、放った後に、その巨人の胸も私達と同じように空き、中にはあの黒い鎧の人が、動かないで横たわっていた。



 もしかして、死んでしまったのかと思ったけれど、グレイさんは 


「あー…多分、気絶してるな…よし、シトリほっといて逃げるぞ」


「え?あ、はい…?」



 グレイさんの言葉に頷いて、だけどどうやら気絶していると言われて、私は少し安心した。そして、私達はその場から、この白い巨人と共に、この場所から出て行った。



 私達が、その巨人に乗る前に…他の黒い鎧の人達がいなかった事が、少し気になり、グレイさんに話すと



「巻き込まれないために、避難したんだよ。」



 と言った。私はその事に 



 大きいから何かあったら、自分達が巻き添えにならないようにしたんだなと納得した。





 そして、外に出た後、その外の光景にとても驚いた。




 外は、真っ暗なのに、星々が宝石のように散りばめられていて、とても幻想的だった。何よりも、


 その外から出た場所を見ると、何だか変わった形をしていた。先ほどのグレイさんの四角い箱よりも遙かに大きく、だけどよく見ればあちら此方に穴が開いていたり、少し出っ張っていたり…色は、クリーム色に近かった。その様子を見た後に、グレイさんの方を向けば、



「此処は宇宙って言って、沢山の星が見れる所なんだ。凄いだろ?まだ、これでも少しなんだ…」


 グレイさんは、前を見たまま、話してくれた。



 ウチュウというのは、こんなに沢山の星があるのに、それでもまだ沢山あることに、私は、


「凄く、広いんですね…」


「もう、果てしないくらい広いんだ。それこそ、どれ位行っても全然、進んでないんじゃないかって位…」


 グレイさんは、楽しそうに言った。


「グレイさんは、物知りなんですね…凄いです」


 そう言ったら、グレイさんは、私に真剣な顔をして、


「ウルフ」


「え?」


 突然、御自分の名前で言われて、私は混乱して聞き返してしまうと、


「だから、グレイさん、じゃなくてウルフって読んでくれよ…俺、名字で呼ばれるの、慣れてないし…後、さん付けも敬語もいらない俺も、シトリって言ってるし」


 どうやら、名字ではなく名前で呼んでほしいとのことだった。だけど、私は


「えっと…名前でお呼びしても良いならお呼びします。ですが、さん付けと敬語は、その…普段の話し方ですので…」


そう言うと、グレイさん…ウルフさんは、


「分かったよ…じゃ、俺のことは、これからはウルフって読んでくれよ。じゃ、シトリ言ってみてくれ」


 そう言ったウルフさんは、今か今かと私が、そう言うのを待っていた。私は、緊張しながらも、何とか


「それでは…ウルフさん、これから、よろしくお願いします。」


 私が名前で行った後、ウルフさんは、満足したように笑って、



「おう!こっちこそ、よろしくな!シトリ!!……ところでさ…年齢聞くのは、失礼だと思うんだけど…いくつなんだ?俺は、16だけど…」


 ウルフさんは、申し訳無さそうに聞いてきた。だけど、年齢に関しては、特に気にもしていない私は、 


「えっと…15です。私より、やっぱりウルフさんの方が年が上なんですね」


 と、言うと


「…年下かぁ…しかも、一歳ぐらい…うん、ありだな。しかも、やっぱり可愛いし。」


 何か、納得したように呟いて、そして、そのまま、私がいた場所から離れていった。




 こうしてウルフさんと私と…後に会う、様々な人達に、私はこの時、不安と緊張と…それと同じくらいのワクワクした気持ちと楽しみを胸に、ウルフさんと同じように前を見た。



 私の、この世界の物語はまだ、始まったばかり。










…………………………………………………………………………………………



 また、目を開ければ今度は、明かりが着いていた。


 だけど、見知らぬ場所なのには変わりない。


 そして、白い羽織を着た、男性を見た。



「ようこそ、異世界のお嬢さん…此処は、我々の世界だ…」



 やたら嬉しそうな声に、私は、色々な疑問を持ったけれど、体が、また、瞼を伏せさせようとして、それに抗うつもりもなかったから、私は閉じた。



「おや…どうやら、此方に来たせいかな?まぁ、体力は眠れば戻る。それまで、どうか、お休み…」



 その通りに、私は眠りについた。だけど、


「……シトリ……」


 その言葉を言ったような気がした。そして、今度こそ、意識を闇に落とすことにした。






 



と言うことで、今回は脱出まで書きました。とりあえず、ウルフとシトリ、この二人を頑張って書いていきます。



それでは

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