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新世紀の殉教者

Wall of anguish

作者: keisei1
掲載日:2014/10/25

朝方の5時 友人の電話が僕を叩き起こす

彼の話によると男と女の戦争が始まるらしい


昨日の夜はあれだけ仲良くしてたのに

ちょっとした言葉がきっかけで

子供たちをも巻き込む戦争になるなんて

勝手気ままもいいところ


男の言い分は自由が欲しい

女の言い分は束縛しないで

男の言い分は愛して欲しい

女の言い分は愛が足りない


お互いすれ違いでそっぽを向いて

口もきかずにナイフを取り出すなんて

もう僕には理解しようがない


コントロールされるのは誰もが嫌い

主導権が欲しいのは誰もが一緒

相手が自分の言いなりになればこれほど都合のいいことはない

僕は思う 彼らがしたいのは自分勝手な籠城戦だと


彼らは昨日 仲の良かった相手と言い合い 罵り合う

多分 それをそそのかしてるのは

男と女を隔てる苦悩の壁


もういいや 僕は聞き飽きた

そう 自由にやればいい

僕は呆れて ただ午後のコーヒータイムを楽しむだけ


夕方の6時 友人の電話が僕を駆り立てる

彼の話によると男と女の戦争は終わったらしい


朝方から始まった彼らの戦争は

ちょっとした愛撫と口づけがきっかけで

子供たちの説得も相まって終息を迎えたらしい

気紛れ 移り気もいいところ


男の言い分は僕が悪かった

女の言い分は私が悪かった

男の言い分は僕が謝ったから

女の言い分は私が彼をせがんだから


あれだけ激しい戦争をしたというのに

彼と彼女は表向きは仲睦まじく手を握ってる

もう僕には理解しようがない


仲違いをするのは誰もが嫌い

距離を縮めたいのは誰もが一緒

相手が自分の時間 場所に合わせてくれればこれほど都合のいいことはない

僕は思う 彼らがしたのは自分勝手な籠城戦だと


彼らは多分 明日になったらまた戦争を始めることだろう

多分それをそそのかしているのは

男と女を隔てる苦悩の壁


もう いいや 僕には見慣れた光景だ

そう 自由にやればいい

僕は呆れて月光が照らしつけるベッドの上に横たわるだけ



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