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光と影

作者: クルム

独りってなに?

寂しいってなに?

孤独ってなに?


分かっていても知らないふりをする。

いや、感情がない私は分かっていないんだ。

知らないんだもん、分かんないんだもん。なぜわかんないって?

だって私は人のふりをする影なんだから。




影は光がないと姿や感情を持つことはできない。

私は光を探してる。

光になってくれそうな人はどこにいるかな?

いつも笑っていて、こんな感情の欠けている私に優しくしてくれる人。

まあ、理想に近い人間だけどね。


いい人間は数少ないって知っている、影だから。

人の後ろで人をずっと見てきたから。

みんな表ではいい顔していて、裏では悪い顔。

自分の利点しか興味がない。そんなのつまんない。

でも、私も人間だったら、裏表が出来てしまうのかな?




そういえば、裏表が出来ているのか、出来ていないのかよく分かんない奴がいたな。

でも、その子も大人になってしまえば、裏表が出来てしまう。

だが少しの間私の光になってほしい。


光が見つかった。うれしい。

あれ? うれしい?

感情のない私がうれしいという感情ができたの?

あれ? いつの間にこんなにも姿がはっきり見えるようになったの?

まさか、私は元は普通の人間だったの?


そういえば、いつの間にかに人の暗い部分から逃げていたのかもしれない。

気が付いた。私は光を探さなくても、存在ができる。

その理由は、自分が影じゃなくなったから。

これから、私も光になる。

私に光をくれた人の為にも。


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