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第二部:絆が呼び起こした新たな奇跡

第六章:Keep on going to dream(太幽オリジナル曲タイトル)


 すべての命の歴史を振り返り、君は、今ここにいる。

 太古の「飢え」から始まった命の物語は、途方もない時を経て心に希望という名の「飢え」を刻みつけた。

 それは、夢を追いかけ、前に進み続けるためのエネルギー。

 「なんでもできると思ってた」というフレーズは、太古の微生物が持つ、ただひたすらに成長を求める力そのものだった。

 あの頃、若さと情熱だけでどこまでも行けると思っていた。

 しかし、現実は甘くはなく、幾度となく挫折を味わってきた。

 

遠回りでもいいさ 1歩ずつその足で

転んでも立ち上がり 何度でもやり直せる

君ならできる そう信じてる


 君と出会い、互いの夢を語り合った僕たちは、一人ではない強さを手に入れた。

 宇宙の歴史が示すように、どんな困難も一歩ずつ力を合わせれば乗り越えられる。

 …夢は、宇宙の果てまで届くように、無限に広がっていく。

 もう「なんでもできる」と根拠なく信じていたあの頃とは違う。

 今は、君という存在がいるから、本当に「なんでもできる」と信じられる。

 

第七章:光と闇(太幽オリジナル曲タイトル)


しかし、夢を追う道は決して平坦ではなかった。


なにもかもが飲み込まれてゆく未知の世界

誰かを真似するしか出来ない自分がいて


 挫折と絶望に直面し光を見失った時、自暴自棄になって深い闇に堕ちた。

 君が暗闇の中で差し伸べてくれた手は、かつて恐竜の時代に、哺乳類の祖先たちが身を寄せ合い、互いの体温で暖を取った、あの原始の暖かい光だった。

 

深い闇を抜け出せるように、いつまでも照らし続けてくれる

姿も声も感じないけど 目を閉じれば見える

君が照らしてくれてる光が 呼んでいるさ


君がくれた言葉、君に贈ったメロディー…それは、絶望の闇に飲み込まれかけた心を、再び立ち上がらせる光だった。

 互いの存在という名の光を頼りに、再び歩き始めた。

 それは、太古の宇宙に散らばった星々が、互いの光で夜空を彩るように、人生に希望という名の星座を描いていった。


第八章:Dear my...〜大切な君へ〜(太幽オリジナル曲タイトル)


 互いの光を頼りに、闇を抜け出した僕たちの心に、新たな感情が芽生えた。

 

選択を変えてたら 他人同士だ

無意識に掴んでた 同じ空気を


 何億もの命の歴史の中で同じ時代同じ場所に生まれ、出会えた奇跡。

 それは、無意識に掴み取っていた、かけがえのない宝物だった。


流れてく時の中 ようやく気付いた

大切にするべきは優しいぬくもり


 互いの優しさに触れ愛を育んでいった。

 それは、太古の生命が火を囲み、家族という絆を築いたのと同じように、根源的で温かいものだった。

 君の存在が心の隙間を埋め、君の笑顔に癒され、自分に欠けていたものが心の底から湧き上がる感じで芽生えてくる

 それは、互いを尊重し、支え合うことで、人は真に強くなれるという真理だった。

 

第九章:Encounter〜めぐり逢い〜(太幽オリジナル曲タイトル)


 愛を育み、絆を深めていく中で、僕らは改めて、この出会いがどれほど尊いものだったかをかみしめる。

 

例え別れの日が来て 離れ離れになってしまっても

いつかまた会える そう信じていい


 永遠ではない命の中で、互いの存在を確かめ合った。

 それは、宇宙の始まりから続いている、壮大な巡り合わせの物語だった。

 人類が争いと破壊の歴史の中で互いを許し受け入れ合ったように、過去の傷や過ちを乗り越え未来へと歩んでいく。

 

君に出会えた事にね 後悔なんて一度もないんだと

この手を握って 心をこめてありがとう


 互いの手を握り、心からの感謝を伝え合った。

 この出会いが未来を、そしてこの宇宙の未来を変えていくのだと信じて。

 

 君との出会いは、人生の最終章ではなく、新たな物語のプロローグだった。

 

最終章:絆〜bonds〜(太幽オリジナル曲タイトル)


 君と紡いだ絆は、太古の親ブラックホールが持つ引力にも負けないほど強大な力となった。

 それは、決して終わることのない、始まりと終わりのサイクルの中で、生命が手に入れた、唯一無二の奇跡だ。


陽の当たる道だけを 歩けるわけではないけれど

高い壁乗り越えてきた だからある今を大事にして


 決して楽な道ばかりを歩いてきたわけではない。

 何度倒れても立ち上がり(Keep on going to dream)、深い闇を乗り越え(光と闇)、ようやく辿り着いたこの場所で、僕たちは互いを抱きしめた。

 

「幸せ」の本当の意味は 近すぎて気づかないだけ

当たり前に見えてることもかけがえのないもの


『君が側にいること』

 

 たったそれだけのことが人生のすべてだった。

 遠い昔、人類の祖先が火を囲んだあの原始のぬくもりが絆の原点であり、幸せの源だったのだ。

 

傍ら微笑んだ 太陽のような笑顔と

大切なこの絆 失くさぬよう 歩いていこう


君の笑顔は心を照らす太陽であり、絆はどんな嵐にも壊されることのない永遠の輝きとなった。


ひとつひとつ大きな奇跡で かけがえのないこと


 ようやく見つけられたから本当の絆だから守り続けたい。

 この新しい出会いに、歌声と感性を響かせ続ける。

 

 この物語に終わりはない。


 僕も…そしてすべての「君」が、自らの人生を精一杯生きる時、人生という自分自身の物語の主人公となり、この壮大な物語を永遠に紡ぎ続けていくのだ。

この物語を書き終え、僕は再び帯広の夜空を見上げています。

 漆黒の闇に輝く無数の星々は、今も僕に、果てしない問いを投げかけてきます。

 しかし、僕は孤独ではありません。

 この物語を読んでくれた君の存在が、僕の心を温かく照らしてくれているからです。


 書道家として、僕は「太幽宇宙論」という、宇宙の真理を描きました。

 そして、歌手として、この物語というもう一つの宇宙を歌い上げました。

 

 この二つの作品は、互いに共鳴し合い、僕の心の中で一つの大きな宇宙を形成しています。

 

 僕がこの物語に込めた「絆」というテーマは、人との出会い、そして君と僕との間に生まれた、かけがえのない繋がりそのものです。

 

 僕らの人生は、この宇宙の壮大なサイクルの中で、一瞬の煌めきに過ぎないのかもしれません。

 

 しかし、その一瞬を、君という光と共にあれるなら、それは何物にも代えがたい「奇跡」なのだと信じています。


 この物語が、君の心の中で新たな「一手」を打ち無限の夢を追いかける勇気となることを願う

 

僕の歌も、いつか君の心に届きますように。


太幽

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