3歳
この世界に転生してから3年が経った。つまり、私は今3歳児だ。
3年間この世界で過ごしてみて分かったことが何個もある。
一応、この異世界に来る前にルセイアン様にこの世界のことを教えてもらってはいたんだけど、やっぱり聞くのと体験するのとじゃ全然違う。
ということで、この世界に来て分かったことの1部を話していこうと思う。
まず1つ目、食事情。
この世界、食の文化が進んでいないのだ。これは元日本人としては由々しき事態である。
美味しいものを知らないのは人生の7割は損をしていると言える。
ということで、これから私は食の革命を起こすための作戦を立てようと思う。
ちなみにどれくらい酷いかと言うと、味付けが塩と胡椒のみ。サラダはドレッシングなし などなど...。
えげつない....(泣)
そして2つ目、洋服事情。
私がいるところは、この世界の中でも先進国として君臨している国の1つなのだが...。服の素材が酷い...。
どう酷いかというと、ゴワゴワしているし、たまにチクチクもする。
何故だ?私は一応この国の王族ぞ?これでもまだマシだと言うのか??
何故魔法があってここまで進化しないのだ??? いや、魔法があるからこそ文明が発展しないのだろうか?
うむ....わからん...。
とりあえず、私は服の革命も起こさなければならないらしい。
最後に3つ目、娯楽事情。
王族なので、それなりにいいものは入ってくる。それはおもちゃも同じだ。
そして王族は我が儘も言ってはいけない。それはわかる。分かってはいるのだ。
....だけど、だけどさ?Babyに宝石を渡すか?宝石を渡して『これで遊んでいなさい』などと言うのだぞ!!??!?! 絶対おかしいだろ!!!!!
はぁ...ツッコミどころ満載でツッコんでたらちょっと疲れた.......。
兎に角、私は娯楽の革命も起こすと決めたのだ。
3歳児に過重労働を押し付けないでほしいよねぇ?
普通、3歳児って遊ぶのが仕事なのに....仕事を押し付けてくるでない!!
まぁ、でもイベントとか企画っていうのは慣れているからいいんだけどね?
一応これでも高校時代は4つのイベント委員会を指揮してたからさ。
実際、楽しかったからいいんだけどね?..それでも過重労働は違うんじゃないかな?..(泣)
ふぅ。それで今、私は何をしているかと言うと、人目のつかない場所の木に登って、太めの枝に寝転がってステータスを確認しようとしている。
理由は、ステータスを見れば分かると思うよ!
「"ステータスオープン"」
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名前:ミシュタリカ・エヴァ・リナ・ムーンライト
種族:ハイエルフ族
年齢:3
レベル:5
職業:エルフの国:ムーンライト帝国 第一皇女
HP:8996 / 9000
MP:300000 / 300000
使用可能属性:水・緑・土・風・光・月
スキル:魔力操作・精霊魔法・武士見習い
能力:智慧者・千里眼
称号:レヴィスの神々に愛される者・他世界の神々に愛される者・レヴィスの神々に祝福された者・他世界の神々に祝福された者・異世界からの転生者・前世の記憶を持つ者・神々の使徒
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と言うようになんか『俺最強?』っていう感じになってるんだよね〜。
家族の中でも色々と話せる兄が2人いるんだけど、その2人に話したらこのステータス、称号以外は3歳児にしては異常らしい。
そう。みなさんお分かりだろうか?
"3歳児にしては" が付くのだ。つまり年上の兄たちや大人たちは値がすごいことになっていたり能力やスキルがえげつなくなっていたりするらしい。
改めてえげつないな...エルフ族....。
あ、ちゃんと私が転生者とか使徒とかっていう話は2人に頼んで内緒にしてもらってるよ!
ふふふ、兄弟の秘密ってやつ? 私前世は兄弟いなかったから嬉しいんだ〜!!
コホン。話を戻そう。
この話を聞いた時、私の中の負けず嫌いちゃんが目を覚まし、決意した。
私は革命を起こすと共にスキルも能力もMPもHPももっともっとえげつなくしようと!!
ということで、これから頑張ります!!
5話を読んでいただきありがとうございます!
今回はステータスの開示でした!次回は容姿の開示をしようかな?って思ってます。
次回もよろしくお願いします。