異世界への転生 2
今回は長めです。
夢を見た。
地面には緑とピンク、黄色などの華やかな色が広がる草原の中に不自然にあるちゃぶ台と座布団。
空は快晴で綺麗な青が広がっており、爽やかで温かい風がふく。
「...って、なんでちゃぶ台と座布団がこんなところにあるねん!!!!おかしいやろ!!!
しかも風とか匂いとか感触が妙にリアルやし!!こんなリアルな夢あってたまるか!!」
ヤッベ..ついつい隠しとった関西弁で話してしもうたわ。
まぁ、ええか。誰もおらんようやし。
というか、服とかあの時うたた寝した服のまんまやねんな。だから足も裸足なんかな?
「そうよ〜。靴履きたいって思うかもしれないけど、座布団に座るのだから裸足の方がいいかな?って思ったの〜。ごめんなさいね〜ミアちゃん」
!?!??!??!??!
全く気配感じんかった...突然現れたけど、綺麗なお姉さんだな〜。
アラビアンナイト風..某アニメ映画に出てくるプリンセスみたい。肌白いけどめっちゃ似合ってる。
「あら〜ありがとう❤︎ ミアちゃんもさすがモデルをしていただけあってとても綺麗よっ。ちゅっ」
ちゅっ!?!?!?
なんと....綺麗なお姉さんに頬キス頂いちゃった〜!??!!!! 役得すぎる...///。
....ん?というか、うち声に出してた?....いや。出してないよな?せやったらこのお姉さんはうちの心の声が読めるってこと???.....わけわからんくなってきた。まぁでもお姉さんに心の声が読めるのか、この空間がそういう仕様になっているか、うちが気づかん間に声に出してたの3択やろうなぁ...。
差し詰め。この急に現れた綺麗なお姉さんは神様かそれに準ずる存在っていうこと...になるんか?
「あら〜。さすが大学で物理を専攻していただけはあるわね〜名推理!!
正解はぁ〜3択のうちの1番目と2番目よ〜〜!そして、私は神の1人なの!よろしくね!!」
なるほど。そういうことか...。
「じゃあ、私はもう死んだっていうこと?」
「いいえ、それは違うわ。あなたは死んではいない。それは生命を司る神である私が保証する。けれど、あなたはここ天界にいる。その理由を説明する前に他の神達も来るから、揃った時に全部説明するわね!」
「わかりました」
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他の神達が来ると聞き座布団に座って、10分くらいたった頃に9人の神らしき方々が現れた。
「よしっ!みんな揃ったわね!それじゃあ、ミアちゃん。あなたがここにいる理由を説明するわね。準備はいい?」
「はいっ!」
話を要約すると、
綺麗なお姉さん女神様が言うには、どうやら私は死んだのではなく、地球とは別の世界で行われた禁忌とされる大魔法、異世界召喚というのに巻き込まれそうになったらしい。それをいち早く察知した綺麗なお姉さん女神様...ルディア様 と 弥生時代にいそうで豪華な服を着ている日本の男神様...月詠様 がどうにか阻止しようとしたらこの空間、天界に飛ばされてしまったらしい。
「んで、今に至ると..?」
「うむ。大体その様な感じだ」
「なんというか...助けていただきありがとうございます。月詠様」
「いや、良いのだ。そもそもセシリウスの奴が自分の世界の住人を見張っていなかったのが悪いのだからな。我は自分の世界の住人を守ったまで。其方を助けるのは当然のことだ」
「それでも。助けていただいたらしいので感謝は勝手にさせて頂きますね」
「....其方は存外頑固なのだな」
「ふふふ。褒め言葉として受け取っておきますね」
「フッ...面白い子だ。セシリウスとルディアが詫びとして其方を自分たちの世界に転生しても良いと言うておるがミア、其方はどうしたい?」
「....そうですね....私からの条件を全て呑んでくれるのであれば転生をお願いします」
「だそうだ。セシリウス、ルディア、其方らはどうなのだ?」
「ん〜〜、世界と天界の掟に反さない事はミアちゃんの条件を呑んでもいいと私は思うわ。
元はと言えば、このバカが禁忌を見逃したのが悪いのだもの。それくらいはお安い御用よ」
「うんうん。僕も世界と天界の掟に反さない事は呑むよ!絶対!それに困った時は手助けもするよ!
....本当にごめんね..ミアちゃん...」
「..あ〜いえ、大丈夫ではないけど...大丈夫です!」
「ありがとう。サポートは徹底的にするから任せて!他のみんなもそれでいいよね?」
「ああ」
「ええ」
「もっちろん!」
「...(うむ)」
「もちろんですわ」
「うむ!よいぞ!!」
生命を司るルディア様、創造神のセシリウス様、学問を司るルセイアン様、魔法神のシファリア様、産業を司るイスティ様、自然を司るストゥーモラ様、商業を司るミリフォス様、戦神のゲリエ様から了承の意を貰ったって事は、条件を呑んでもらえるって事だね!!
よっしゃぁぁぁぁ!!!
ほな、早速。
「ありがとうございます。では、早速。
1つ目、転生後の容姿を自分で決めたいです。
2つ目、スキルや能力等を極力自分で選ばせてください
3つ目、皆さんの世界の教養や知識等を出来るだけ身につけてから転生したいです。なので時間をください。
4つ目、3つ目と少し似ていますが、出来れば皆さんから教えていただけるとありがたいです。要は私の先生になってもらいたいです。
以上が私からの条件となります!」
「ふむ...1と2は全く問題ないよ。3と4は...そうだね...ちょっと考えさせてくれないかな?」
「わかりました」
「うん。ありがとう。そしたらスキルと能力を月詠と選んでおいて。
何か質問があったらいつでも聞いてね」
「了解です」
「了承した。ではミアよ、行こうか」
「はい!」
2話を読んでいただきありがとうございます!
今回は割と長めに書いてしまったのですが、結局転生はまだでした(泣)
次回もよろしくお願いします。