8 洞窟4
ライトと軽く話をした後魔法のことが気になりバックから杖を取り出して教えてもらいながら練習しているとエイトとユカが起きたのでスープと軽く食べれる物を腹に入れて出発する事にした。ユイトはリクの事が気になって焦っていたが薬は長時間効くから安心しろと伝えると大人しくなった。今は4階にいるが最速で出口を目指す事にした。他の道もマッピングはしているがそれたら絶対に他のモンスターがいないとは限らないしとにかく早くでたいからだ。
「ここからは最短で出口に向かう事にする、それと俺が許可していない時は攻撃するのをしないで回避に専念しろ。もし危なくなっても助けるな、いいな?」ちょっと圧をかけて問いかけるとみんなが頷いたので出発する事にする。
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この洞窟の特徴としてむ群れない、敵が少ないとあり運良く2階までするすると行けたが、会ってしまったモンスター、さっき倒した魔法が有効な面倒くさい奴。だが、
俺は懐から魔力瓶を取り出して投げつける。モンスターも物理が効かないと分かっているので避ける気がなく当たって下に落ちた、するとそこに魔法陣が浮かび上がろうとした時に失敗して爆発しモンスターを飲み込んだ。俺は盾を構えていたから大丈夫だったがどうやら後ろもライトが守っていたようだったので大丈夫なようだ。
「攻撃する時は合図をください。」後ろでライトが怒っておりユイトとユカは何が起こったのか分かっていない様子だった。
合図を出さなかったのは悪いと思うが早く殺さないと何してくるか分からないし、面倒だし。それにまだ生きているのでトドメを刺しにいく。このモンスターの特徴として魔法ダメージを受けたところは硬化する、そこを叩けば倒せる、、と考えていたら「ビュン、」俺の顔の横を細く鋭利な物が通った。一瞬で近づいて来て攻撃をしてきた。ダメージを受けていると硬くなるのでそこで攻撃してくるらしい、最初以外戦うのをスルーしてきたので初めて知った。時間をかけると面倒だと感じたので鞄から刀を取り出し次のモンスターの攻撃を避け、一番魔力が高いところに刀を突き刺すと形を保てなくなり崩れ落ちた。やっぱ相手の攻撃を見るよりも攻撃した方が良いなと戦う度に思うな。
「終わったから行くぞ。」俺は刀を横に引っ下げて歩くと慌てて着いてきた。その時に「クラヨイさん、魔石獲るの忘れてるよ〜。」ユカが今倒したモンスターの魔石を持ってきてくれたので「あ〜、あんま使い道無いし欲しいならあげるよ、」と言うと嬉しさと戸惑いがでていたがにバックにしまったようだ。
また歩き始めると「なんでアンタはこんなに強いんだ?Bランクとは聞いたが見た感じ強そうでも無いし頑張ればアンタを俺でも倒せそうな気がする、だが一人であのモンスターを倒せるかと聞かれたら倒せる自信も無いしあの階層からここまで負傷した奴らを守りながら来れる自信も無い、こんな感覚は初めてだ。教えてくれ、どうしたらクラヨイみたいになれる。」ユイトがそう聞いてきた時にライトから「クラヨイさんな、」と軽く頭を叩かれていたのは少し面白かったので歩きながら答える事にする。
「まあ、答えるとすればこの世界であまり好まれていない多くの武器を使っているからだな。この国では一つの武器を極める事が一番強くなれるようになると考えてられているし俺も実際そう思う。だが成長速度が桁違いに早い仲間がいた時に一つの武器を極めようとすると差が開き俺はいらない存在になると思った、それが俺の仲間にいた。だから何でも武器を使えるようにして役割を被らせないようにしていこうと考えた結果、俺の実力を一瞬だけ上げられる武器を色々使い俺は強くなるのではなくさまざまな武器を扱える技術をあげる成長をしていった、結果俺は強くなったから当たっていたと思う、まぁ本音は武器がメッチャ好きなだけだがな。それが多分ユイトが感じた違和感かな。そして俺みたいにはならない方が良い。」
「へー、確かにいろんな武器を使っていると思ってたけどそう言う事だったのか、ありがとうな話してくれて。アンタの強みがわかった気がする。それに極めるのは剣にするが他のものも触ってみたいと思えたしな。」
緊張が解けてタメ口が増えてきたな、それは良いとしてユイトは上手くいけば良い冒険者になるしこのパーティーも上手くいくそんな気がした。「じゃあ、私からも質問良い?」ユイトの次はライトか、「え〜私も話したい〜。」ユカも言い出した。みんな安全な事が分かって気が緩んできたのだろうか、だが今回だけは良いのかもしれないと思った。
「え〜、ユカはまたしょうもない事ばっかり聞きたいんでしょ?だから私から質問するから、良いですよね?」ユカと俺は軽く頷いた。
「じゃあ一つだけ、今使ったアイテム魔法が失敗した時に起こる爆発を利用したものですよね、あのアイテムも初めて見た物ですが何故普通の爆発物を使わなかったり剣で倒さなかったのですか?」
「ああ、さっきの奴は持ち前の柔らかさと素早さで物理が効かないから魔法を使ったとしても避けられる、そして普通の爆弾も魔力が乗っていないので効かない、だから第三の選択肢として瓶が割れるまで物理攻撃で割れた瞬間魔法攻撃に変わるさっきの道具を使ったんだ。そしてトドメで刀を使って倒した。」
それを聞くと「なるほど、情報を知っていて尚且つそれに見合った物を用意しておく事が大切なのですね、」と言って考えていた。最後にユカが「おすすめの武器って何?」と聞いてきたので足の武器を触って「短剣だ」と答えると良い短剣を一本買ってみるといっていた。
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そしていろんな事があったが無事に地上に出れた。地上に出てから少しだけ3人と話し俺は使った武器のメンテナンスを早急に行いそれが終わったと同時に栄養ドリンクをきめ、また洞窟の中に入る。すると、
「生きて帰って来てね。」ライトにそう言われたので手だけ上げて洞窟の中に入った。今は生きてきた中で1番調子が良いかもしれない日と感じた。