6洞窟2
ユイトにポーションを渡した後ユカが恐る恐る話かけてきた。
「さっきのやつって本物なの?偽物じゃないよね。」
怯え、好奇心、どの感情も合わさったような声で話かけてきた、勿論本物だ。あの契約書もポーション専用のやつだしな。
「勿論本物だ。あいつには覚悟があったから渡したし、きっと返せるだろう、、多分。」
そう言うと、「さっきの言葉四千ゴールドって言っていたけどそれをユイトは返さなといけないの?」と質問してきた。さっきから青かった顔がもっと青くなりながら。
「そうだ。あの契約書は少々特殊で無理矢理解除すると解除された人は死に解除した人に乗り移る。自殺しようとした場合や普通に死んでも体に痛みは残るが死ねない、まあパーティーで冒険を失敗しても一人だけ生き残るってわけだ。不死って訳だな、」
俺が話しているともっと顔色が悪くなり奥の方へ走っていった。俺は一人残されたので壁にもたれ掛かって待つことにする。俺だって自分に使いたかったが使う場面が無くずっと持ってただけだ。
何もしないで待っていると四人の姿が奥からやってきた。リクが重症の男をおんぶしながら出てきて、恐らく魔法使いの女の子とユカだ。
「ありがとう、、ございます。ここからは私達だけでいきます。」魔法使いの女の子がそう言うと「え、無理、無理、無理だろ、頼ろうよこの人に。あ〜、そう言えばあんたの名前何ですか?」確かに名乗っていなかったので名乗る事にする。「クラヨイだ。俺も冒険者だから上まで送ってやるよ。」と言うと魔法使いの子が小さい声で「お、おいくらですか、」と近づいて聴いてきたので「金は取らんから今度から自分らに合った難易度にしろよ。」と伝えると、軽く泣かれた。
上に案内するにあたり準備は必要なので少し時間をもらい武器の整理をする。まず上に行くまでに遭遇するモンスターを想定する。このダンジョンは数が少なく種類もいないので多くて3体くらいだろうか。そのうち1体くらいは俺とあいつらで処理できると思うので足についている短剣を全て外してバックから腰に中剣をつけ手袋を着ける。準備が終わって話しかけに行こうと思った時魔法使いの女の子が来た。
「本当にありがとうございます。自己紹介がまだだったので私はライト、得意な魔法は火の魔法で魔力検定ではBランクです。上に行くまでがんばりましょう。」握手を求めてきたので握る事にする。「ああ、頑張ろう。」
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運良く5階層はモンスターと当たる事なく行けたが4階層の階段前に例の岩人間がいた。しかもさっき倒した奴よりも大きい。
「どうする?俺だけで倒せるが少しでも稼がないと当分キツくないか?それに俺も加勢するし報酬は貰わない。」勿論急いで上に行く事も大事だが生きていくには金も大事なので一応聞いてみる。それに急いでも途中で休憩しないと持たなそうだしな。
「少し話します。」ライトがそう言って少し話、「やります。」と言ってエイトは怪我人を置きユカとライトが覚悟を決めた。「まず私が魔法を撃つのでそれまで時間を稼いで下さい、ユカが主にターゲットを取り危なくなったらユイトがカバーで気を引いてください、ではいきますよ。」ライトが言葉を紡ぎ魔力を杖に貯め始める。「炎よ風よ私の言う事を聞きその力を示せ。」それにモンスターは気付き突っ込んでくる。本当に何も考えていない様だ。そこにユカが爆竹の様なものを顔に投げると方向を変えじっと見始めた、俺は剣を握る。
そしてユカは取り敢えずバックステップで地面を蹴るとその場所が爆発し追撃を躱わした。だがもう一発はキツいように見えたので助けに行くとユイトが助けたので必要性なかった。そして魔法が溜まったようだ。「魔法転換、弓矢。」杖が弓になり魔法で糸と矢を作った。「一針」放たれた矢は頭を狙っていたが避けられ、「ニ針」右腕を狙っていたのも外れ、「三針」も左腕を狙って外した、モンスターは喜んでいる。「砕けろ、」最後に放たれたのは今までと違い威力も魔力も桁違いに込められていた。それはモンスターの核を貫くには十分だった。避けようとしていたのに体が重くなったように感じたし明らかに魔法を打った時と当たった時で威力が違った、これは小さな自分の得意な属性の場所を作って威力を上げたのか。相変わらず魔法使いは面白いな。
ライトの方を振り返ると「はぁ、はぁ」と息切れしており倒れそうになった所をキャッチした。「良くやった、ゆっくり休め。」すると安心したのか目を閉じて力を抜いたのでおぶる事にする。二人の方を見るとハイタッチしておりまだまだ成長しそうだなと思った。
階段を上がり近くにモンスターがいないことを確認して休憩に入る事にする。「ここで一旦休憩だ。食うなりなんなりして体調を整えろ。」こう言ったことが大事なので言葉にしておく。




