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高ランク冒険者の気まぐれ人生  作者: shy
気楽な人生
34/34

34 記憶の正解

ん?操っていたってどういうことだ?確かあの時は気分であの路地に入ろうと思って入ったのだが、、確かに今考えてみると、、まさか操られていたなんてな。


 「そう!驚いたでしょ?ふっふっふ、特別に教えてあげるけどこの操る能力は1人に一回しか使えないから君の能力を上げる剣にするか、それとも君の仲間の武器にするか迷ったんだけど今回は生き残り優先の賭けだったから君を助けるために君の仲間にぎ、強くなってもらった方がいいと思ったからスイちゃんに杖を渡すことにしたんだよね。だけどぼくの予想よりもあり得ないくらいつよくなっちゃったからさ~困ったもんだよ。はは!」神は全く困っていない顔をしながら笑っていた、でも本当にスイは強くなりすぎたので笑うしか無いよな。


 「は〜、本当にそうなんだよね。で、あの杖のことなんだけど君はいつも通り武器屋か杖を売っている店、魔道具を売っている店を探していただけど何故か強烈に家と家の間にある暗い細道に入りたくなり少し歩いたところで看板を見つけて気になって入ったよね。多分印象に残っていて覚えていると思うんだけどこれが僕たちの力なんだよね。感謝してよね!」なんか自信満々に言ってきたな。だがこれには感謝しかないんだよな、店の中にあった武器と杖は今まで見てきた中でも全てが相当上位に位置するくらい完成度が高かったしスイを呼んだ後に店主が持って来た杖の原物自体ヤバい代物だったのにそれを加工出来る技術も持っているのは正直怖ささえ覚えた。だから本当はスイ以外の武器、主に俺の武器も買いたかったのだが聴くとやはり相当な金はかかるようだったんでこっそりリクに借金してスイの杖だけを買ったんだよな。店の人も若い女性のエルフと歳をとったお爺ちゃんのエルフだったしスイを帰らせた後に予算を提示されてギリギリ間に合いそうだったので買えたのも良い思い出だな。その後は俺だけマジで金が無くて大変だった。はぁ〜、でそのギリギリで買える金額を提示させたのもお前が操ったのか?


 「ううん、僕達は君を操る事が一度だけ出来るだけで君たちがいる世界の人は操れない、ううん操ってはいけない事になっているからね。君と違って僕達が操っちゃうと一発で脳に負荷がかかってすぐに廃人になっちゃうからね、どんなすごい人だって無理なんだ。だから君は運良く金を持っていて運良く買えただけなんだよね。僕も頼む買えてくれ〜って思いながら見てたからさホッとしたよ。」


 ふ〜ん、なるほどそうだったのか。でもこう言われると辻褄が合うな、まず店にいた2人だが纏っている雰囲気が不気味だった、なんか強そうとか魔力が極端に多い訳でも無かったが今までで感じた事がない強者のオーラを纏っていた。俺が店に入った時に何も言わずに静かに歩いて来たのだが恐らく普通の人だった場合目の前にいても気付けないであろう気配の消し方だったしな。それに動き一つにしても体術が分からない俺が見ても死戦を潜って来た、いやモンスターに極力見つからないように生きて来たと感じる程の身のこなしをしていた。


 「おっ、やっぱり分かってたよね!良かった〜気づいてくれてて。内容は君に言うとややこしくなるから言わないんだけど実は僕のお気に入りのエルフでね君を転生させた時にこの大陸で1番会わせたかったエルフなんだよね。戦闘の実力では今でも世界で10本の指に入ると思うし武器を作るのも案外得意みたいでね最高の腕を持った職人でも加工出来ない物を魔法で無理やり作る事ができるからね〜、本当に面白い事をしているよ。」


 ん?最高の職人でも加工出来ないってどう言う事だ?どんな物でも加工して良いものに仕上げるから最高の職人なのではないのか。


 「あ〜、そっか分からないか。では簡単に説明をしてあげよう。例えば同じ二つのアイテムがありそれを2人の職人が加工をすると腕のいい職人の方が当たり前だがいい出来になる。でもそのアイテムが片方しか加工出来ない場合多くの人が加工出来る職人のものよりも腕の悪い職人が作った方が価値は高くなる。誰でも加工出来る物で最高峰の武器を作った時にその武器は恐らく120%の出来にになり、、う〜んではこれを魔力数値1000としよう、一方殆どの人が加工出来ない物を下手くそが加工した物は30%くらいの性能しか引き上げられないが魔力数値は物によるが恐らく2000はいく。でその加工出来る基準はその加工している人の魔力量と質なんだ。まあ魔法が上手く使えて尚且つ武器を作る才能を少しでも持っている方が珍しいからこんなに差が出るんだよね。それで君が買った杖は恐らく20%の出力で5000相当はありそうだったな、良くスイはものにしたよ、、それであんな化け物になったけどね、」


 5、5000だと、、、あ〜なるほど。なんとなく分かったわ。買ってあげた後良く魔力が枯渇しているように感じたし魔法も制御は出来ていたが無理やり押さえ込んでいた感じがしたしな、なるほどそういう事だったのか。


 「とまあ、雑談はこのくらいにして僕が呼び出した理由はおめでとうを言うためだったから改めて、生き残りおめでとう。この話はちょっとしたご褒美だから覚えておくと良いかもね!そして次の神様ギャンブル大会の会場は君が行く冒険者学校だ!頑張れ!」


 は〜?お、おいっ、どうい、、、俺は意識が遠くなっていった。

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