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24試験の前に

 昨日はヘルンの店に行った後街をぶらぶら2人で散策して夜ご飯を食べて帰った。そして勘違いなら良いのだがおそらくビステスに気に入られている。散策中やけに距離が近かったし俺は空返事をしていたのだが凄く楽しそうに話しかけてきたからだ、こいつ一昨日騙されて誘拐されそうだったのに大丈夫か、たしか吊り橋効果だったか?怖い時に助けてもらうと好きになるみたいな。


 「吊り橋効果か、、、」俺は自分のやった事に気づいてしまった、おそらく心理的にやってはいけない事をした。だが今日でほぼ関係が切れるのでいっか、


 やってしまった事は仕方ない、今日が冒険者学校の試験日だが石も光ってないし訓練もここ2日少ししかやっていなかったので体をほぐす為にも外に行く。しまっていた装備品をつけ外に出ようと思ったところで声をかけられた。


 「どこか行くのですか?」どうやら起こしてしまったようだ。まだ寝ぼけているようで眠そうにしている。俺は「少し運動してくる。」と言って俺は外に出た。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ランニングを終えて今帰っているのだが走っている最中に考えたのだがビステスをルイに預けたら面白い事にならないかと。俺が人助けしている理由はこの世界のモンスターが強いからだ。なので緊急クエストが発令された時に俺が助けた奴が倒してくれたり部下を育てたりしてそいつらが倒したりしてほしいからやっている。そして今、未来の才能のある若者の知り合いが2人できて1人は貴族、ビステスは恐らく平民、この世界の貴族は平民が好きな奴が多い。


 「勝ったな。」運は味方してくれているらしい。俺はただ自分よりもランクの低いクエストをやってアイテム買いたいだけなんだ、悪いビステス。


 宿にある魔法石専用の場所を使い気持ちよく体を洗い流して部屋に戻るタイミングで石が光った。そして部屋に入るとビステスは出る準備はできているようだった。昨日歩いている時に明日の朝から用事があるからここまでと伝えたのでそうしていたのだろう。


 「クラヨイさんこの2日間助けて頂き本当にありがとうございました。あなたのお陰で私はこうして普通に生活できてます。今日からは少し寂しいですが、、またどこかで会えたら嬉しいですね。」最後は笑顔で言ってくれた、


 「おう、そうだな。ところで少し考えたのだが今から貴族の家に行くんだが一緒に来るか?紹介してやる。お前と同じで冒険者学校に通う生徒がいるから家に入れてくれるかもしれない。」というと「そんな事まで、、良いのですか?」と帰ってきた。


 「いや、家に入れてくれるかは分からんが紹介ぐらいなら良いだろう。それにこの世界の貴族は大抵優しいからどうにかなる。」交渉とかはやったことがないので分からないがクエストのクリアで話したりした時は大抵良かったし、ルイの家は流石に良いとこだと思いたい。


 「そうなんですね、あ、ありがとうございます。」また泣きそうになってら。「自分の村から出て王都に着いて優しい人に会って、裏切られて、助けられて、また優しい人に会って、、」泣いちゃった。まあ村から出てきたばっかだからしょうがないか、


 泣き終わったようで部屋を出る事にする。受付のおばさんに鍵を返し「世話になった、」というと「まいどあり〜、また来なよ。」とデカい声で言ってきた。


 飯は携帯食料があるので店では食わずに真っ直ラニのところまで向かう事にする。すると後ろから服を引っ張られた。「なんだ?」と聞くと小さい声で「少し寄り道しても良いですか?」と聞かれたので少しだけなら良いぞと言った。


 なので今度はビステスの後ろについて行き少し歩いた。軽く傾斜になっており恐らく上から街の様子が見えるのかなと思っていたらその通りだった。


 「着きました。すみません、勝手な事言って、でもここにはクラヨイさんと来たかったんです。」取り敢えず頷くか。「ここは私が王都に来た時に穴場の絶景スポットとして教えてくれた場所です。それがあの攫おうとしてきた2人でした。」頷いておく。「それで、この場所は私にとって大事な場所になりました、それも夢に出るくらいには。でも怖いところに変わってしまいました。だ、だからクラヨイさんと一緒に来てまた大事な場所にしたかったんです。」頷いておく。「おう、良かったな。」と返すと「本当にありがとう、クラヨイさん。」と言われた。


 そこからは何事もなくルイの家に着いた。門の前に着くとすでにラニが立っていた。「お、来たか!じゃあ早速、て誰だその子?」と聞いてきた。


 「街で襲われた時に助けたんだ。それでどうやらこの子も冒険者学校に入るらしくどうせならラニに紹介できれば面白いかなと思ったんだ。」ラニは嬉しそうにしビステスと話した後中に入れて戻ってきた。


 「冒険者学校の仲間は何人いても良いからな!じゃあ行くか!」俺はラニについて行く。



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