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高ランク冒険者の気まぐれ人生  作者: shy
気楽な人生
20/34

20名推理クラヨイ

 ウルフに紹介された宿に行く途中店で酒を飲んでいたのと道が分からなかった事もあり怪しい雰囲気の道に入ってしまった。


 「下流の方は来たことがないからな、どこなんだここは?」恐らく目的地には近づいているのだが道の横で寝ている奴もいるしネズミもちらほら見かけるし早くここから抜け出したい、本当に道を間違えてしまったようだ。元の道に帰っても良いがこれ以上遅く宿に行って空いていなかったらこいつらと同じになるのでそのままの道を行く。酔っていていつもより遅く歩いていたのだがペースを上げることにする。というかこんな場所があったのか意外と日中に歩いたら面白い景色が見れるのかもしれない。


 あれからまだ裏道を歩いていたのだが周りが明るくなって行き騒がしくなってきているのが分かった。明るくなっているのはまだ日が出るのは早いので恐らく魔力アイテムによる光だろう。取り敢えず騒がしい方に出て適当に道を聞けば良いと思い曲がろうと思ったのだが3人の魔力を感じる。2人は一般人に比べれば恐らく魔力は高い方に入るだろうそしてもう1人は恐らく1人に掴まれており魔力が低い。なんかめんどくさそうな雰囲気があるのだがここは裏路地、ここまでの道で人が通れる横に分かれた道があまり無く結構戻らないといけない、そして俺は考えた、普通に通してくれと頼めば通らせてくれるのではないかと。


 「おっと、これは失礼。取り込み中だったか?」曲がり角を曲がって相手にも見える位置まで近づいた。なんか見た目ヤクザの2人と魔法使いのコスプレかなんかか知らんが白いローブに青色の縦線が入っておりそいつが1人に首を抑えられていた。俺は長年冒険者をしてきて白いローブに縦線が入ってる物なんて見たことがなかったので恐らくあれはコスプレだ。この世界の魔法使いはそう言ったことに本物のローブを使うのには厳しいと聞いたことがある為だ。それにこの世界はところどころおかしいので間違いないだろう。そして俺はこの短時間で推理しこう結論づけた。恐らくあの子はエッチをする前に嫌になり逃げ出した。ところが魔力が少ない女なんてこの世界では鹿の子同然なので遠くまで逃げられなかった。そして怒ったバックの奴が無理やり取り押さえ、今の現状に至ったというのが正解だろう。酔っていてもこの推理ができるのは恐らく俺だけだろう。


 なのでここは「おっと、俺はみてないぞ!早く持っていってくれ!」俺は目を隠して手でどっかいけとヒラヒラさせた。女の子は泣いている顔で俺を見て少し安心したような顔をしていたが、俺は体を売ったあるいは売られた奴のことは少し可哀想だが巻き込まないでほしいと思っている。それに早く宿に行きたい。そう思っていたら


 「おう、悪いね兄ちゃん。今退くからもう少し目を隠してくれないか?」そう言われたので目を隠しておく。心の中ですまんと思っていたがこの頃人を助けてばっかりだったのでこのくらいは神様も許してくれるだろう。いや本当にここ最近頑張ったな俺、こう目を瞑って今までの事を振り返るなんてしてこなかったからな、ドラゴン倒して、パーティー救って、貴族との交流ができ、明後日は学校の試験、「ふふ、」少し声が出てしまった。なんで俺はこんな事やってんだ、こないだまで金稼ぎしながらアイテムばっかり集めてたっていうのにこの1週間を振り返るとまるで良い人みたいな感じだな。こんな事を考えていながらも3人の魔力を感じてる、すると1人がゆっくりと音も無く俺の方に近づいてくる。だが俺は目を隠す、何故ならこっちが戻りたかった方なのかもしれないから、だから体1つ分の間に迫っても目を開けないがそこでそいつは止まったので確信した。


 「こっちがあんたらの店かい?」、手を目から離しそいつの方に顔を向けると剣を両手で振り下ろそうとしていた。「クソッ、気づいてたか。死ね!」剣を振り下ろしてきたが俺は避ける、流石に酔っていても冒険者じゃない奴の剣は避けれます。そして体勢が崩れていたので体の後ろに周り両肩の腕を「よいしょ〜、よいしょ〜、」と言ってへし折った、やっぱりこの世界の人間は鍛えたほうがいい。「大丈夫だ、俺は素人だから恐らく綺麗に折れてない!」と俺はヘラヘラ言いながら地面に倒れている奴に言ってやった。そんで初めて人の骨を折った。案外気持ちいい、


 「冒険者はこれだからめんどくさい、おいお前こいつの命がどうなってもいいのか?そいつはくれてやるから俺だけ見逃せ。」もう1人の男が冷静に言ってきた。だからさっきどっかいけと言ったのに襲ってくるからこうなるんだ。


 俺はそいつの持っている物を見るとナイフのような物は持ってなく素手で顔の横に押し付けているので殺す時は恐らく魔法を使って殺そうとしている。なので俺はバックから、確か数年前に買ったはず。刺した周りの空間で魔力が使えないと言われて買ったのだがCランクモンスターにすら効かなかったゴミアイテム。今が使う時か!暗いのを良いことにバックを漁る、俺が漁っているとアイツは少しずつ俺と距離をとっている。俺も探しているのだが数年前に買ったのでなんとなくでしか覚えてない、、あった。


 「どっちの運が良いでしょうか?」と言ってナイフを投げアイツの足元に突き刺す。アイツも「くそ!だったらコイツも道連れだ!」と言っていたが魔法は発動しなかったようだ。そして諦めが悪いのか今度はナイフを取り出したので「今度はいう事を聞きましょう、」と言って殺される前に腕を折った。


 そして残ったのは腕が折れた2人と声を出さずに泣いている少女だけだった。はぁ、コイツらを警備隊に突き出さないと、、と思いながら少女は立てないそうなので背負い2人を引き摺りながら差し出した。


 「はぁ、不運だ。」警備隊に説明し感謝され背負っている女には寝られ酔いも覚めた状態で上流の別荘を見つけた。


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