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高ランク冒険者の気まぐれ人生  作者: shy
気楽な人生
13/34

13過去の話3

 ロイを飛ばした時に遠くから魔力を感じた。俺はあいつが戻ってくる前にポーションを飲む。魔力の前借りと体の疲労を回復するポーションだ。前借りといっても半年間魔力が回復しなくなる代わりに魔力の回復速度が馬鹿みたいに上がるみたいな効果だ、半年魔力が回復しない所で死にはしないから覚悟を決める。しかも試したことがある人が十人くらいらしく中には一年以上回復しなくなった人もいるらしい。あ、ちょっと怖くなって来たな、、というかめちゃくちゃ怖い、なんで面白半分で買ったらこうなっちゃうかな、よく行く店で売っていたからコレクション用で買ってみたらまさか自分が使うことになるなんて思いもしなかった。でも俺まじで強くなったよな〜化け物相手にめっちゃ頑張ってるし、てゆうかあいつの名前ヒゥーターみたいな名前で呼ぼうかな。ヒューマンとイーターを合わせたみたいなとか考えていたら戻ってきた。随分とのんきに戻ってきたようで魔力がさっきの死体を投げた方に向かっていたのでそれでも食べていたんだろうか。


 俺は何だが逆にテンションが上がってきたが、相手はさっきのが不服だったらしく剣を地面に突き刺して奇声をあげた。


 「きゃいー、シャーイ、シャーイ、ギュアー。」


 聞くに耐えない声だったのだが周りの温度が下がっていく感覚がし、ヒューターの周りには魔力が集まっていく。俺は魔法で失敗した奴を見た事があるがこれは失敗する合図だ。本気で魔力を使って失敗した奴は自分を守れずに死んでいったみたいだがこいつの場合失敗したところで周りの地面が消えるだけだろう。というかヒューターが声帯も獲得していってるしあまりにも成長が早すぎる、


 嫌な感じがしているのでいつもどうりバックからアイテムを出す。それとほぼ同時にヒューターの周りで大爆発を起こした。間一髪で自分を守れるアイテムを取り出せて無事だったが周りが一面銀世界になり凍っている筈なのに時が止まったような感覚だった。


 勿論ヒューターは無傷で何も無かったかのように立っている。こいつが何故こんなに急成長しているのかと考えると今までは相手が気づく前に恐らく全員殺していたが俺が耐えに耐えまくったせいで多少こうなっているんだろうなと思った。

 

 初めての魔法で嬉しかったのだろうかまた別の気持ち悪い口になりまた奇声を出し始めた。「きゃいー、シャーイ、シャーイ、ギュアー。」さっきと全く同じ声を出し始めた。普通同じ詠唱、こいつの場合は奇声か、は同じ効果になるはずだ。いわば魔法は料理みたいなもんだ。同じ具材を入れたら同じ料理になる、だがこいつの場合明らかに違う魔法を撃とうとしている。


 「おいおい、今度は火属性か。」今度は周りが暑くなってきており別のアイテムを取り出す、ヒューターの周りにまた魔力が集まっていく。そしてさっきよりも強い爆発が起こった。


 爆発が終わった後は俺を守っていたバリアが周りに水をばら撒いた。俺の着ている鎧は体温調整をしてくれるが流石に周りが燃えていたら死んでしまう。だから火属性は諸刃の剣と言われているがこいつは恐らく火が効かないから鬼に金棒みたいな感じなんだよな多分。


 さっきよりも上機嫌なヒューターはまた気持ち悪く笑っている。こいつは俺のことを敵とみなしているが脅威ではないと考えているんだろう。そして一通り遊んで気が済んだのか俺をじっと見てきた。


 少しの時間見つめあっていたが木の枝が落ちた時が次のバトルの開始だった。正面からの全力パンチを剣で後ろに逸らしたがその衝撃で手の震えが止まらない、あまりにも攻撃が重すぎる、一瞬でも気が抜けない。たが相手はさっきよりも舐めており距離をとるために反撃し蹴りなどが入るようになっていた。たが、この戦いは大人と子供の戦いの様でこっちは全力でやっているのに相手は舐め腐って攻撃してくるがいなすだけで精一杯だ。それでも俺が攻撃をいなしていると俺が一瞬よろけた時に簡単に首を掴まれた。俺の首を掴んだ時笑っていたが段々と口が不機嫌そうに変わっていく。


 「ぎゃー、ぎゃー。」


 俺の顔面に唾をかけながらなんかいってら。そして運がいいのか悪いのか、俺は助かるかもしれない。俺が殺されてこいつが大量の犠牲を出して捕獲できれば魔法やアイテム、技術は多分もっと進むと思う。だがここまで頑張ったんだ、俺は死にたくないし死ぬ気もない。


 「おい、バカ、時間切れだ。さっさと俺を殺すべきだったな、お前は多分この世界で最強になる予定で世界が作ったバケモンだったかも知れないが俺の仲間も世界が作ったバケモンなんだよ。運が悪かったな、」


 言ってることは伝わらないがギャーギャー言って怒っているのは伝わってくる。いや〜本当に頑張ったロイと頑張って15分くらい稼いで、居なくなってからは5分くらいか?後は死ななければ最高だな。思わず笑みが出てしまった。


 「お前に出会えて良かったよ。もうお前の顔を見なくて済むからな、」


 ヒューターは俺が喋っているときに遠くを見上げていた。その方向は今とんでもない魔力が集まっている方だった、スイだろうな。今張ってあるバリアは外と中の魔力を絶対に通さない効果があるが一箇所だけ魔力の出入りが可能な場所がある、戦う前に打ち上げたアイテムがその役割を果たしている、だからこの意味の分からない魔力量を探知出来る。最初に仲間になった時は魔法もろくに使えず才能?いや魔力量の総量がヤバかっただけで仲間にしたのだがこんなに化けるなんてな、やっぱ天才はおもろ〜い。


 ヒューターはこの状況で自分が死ぬのを感じたのだろうかいっそう俺の首を絞めて来た。だが俺のスキルは最初の攻撃が無効なのでいつまで経っても殺せない、「お別れだ、ヒューター。もしかしたらお前が魔王になっていたかもな。」俺は目をつぶる。


 「俺は俺を信じる、だから遠慮はするなよスイ。」俺が言葉を発した瞬間魔力が襲った。

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