エピローグ
本日2話目、ラストです
ハルメンが捕まり一週間が経った今もなお、マリアドールはコルタウス国にいた。
その間、騎士達に何度も同じ説明をし続けた。
夢を見せる能力について話をすると余計に説明が複雑になりそうなのでぼやかすことにして、ベンから鍵が送られてきたこと、ナタリアの遺品に刻印の入った本があったこと、その刻印が王族専用の図書にも押されていると気がついたことなど。
うんざりしつつも繰り返し、やっと昨日「もう聞くことはないと思う」と言われた。
決して無理な取り調べを受けたわけではない。日の当たる部屋で休憩も昼食もお茶菓子まででてきた。
とはいえ、見知らぬ騎士相手に気は安まることなく、ぐったりだ。
できればすぐに帰りたいところだけれど、ジェルフとウォレンについてはまだ聞くことがあるという。
(絶対、抜け道の件だ)
それについては、ジェルフの独断によるものとされ、メルフィー王女殿下一行は先に帰国した。
ただ、婚約の書類にサインをすることはなかったと聞いている。
「こんな広い離宮に一人でいても、つまらないわ」
木の下で座っていたマリアドールは、膝に置いたスケッチブックを閉じ、ため息を吐く。
夕暮れが木の影を長く芝生の上に引き伸ばしていた。
ジェルフ達はまだ城に滞在していて戻ってこない。マリアドールと同じように牢には入れられてないと聞いているけれど不安だ。
ひとり部屋の中にいても気が詰まるだけなので、庭に出て芝生に座り、木にもたれ絵を描いてみたけれど、どうも筆が乗らない。まったく描き進まないまま気がつけば夕暮れになっていた。
(ジェルフ様達はどうなるのかしら)
またため息が出る。じっとしているから余計なことばかり考えるのだと、庭を散歩しようとしたところで、少し離れたところにいるコルタウス国の騎士と目があった。
離宮でひとりは物騒だとつけてくれた騎士だけれど、どう考えても余計なことをしないよう見張られている気がする。
それなら、騎士の目の届かない部屋に戻ろうかと思ったところで、反対側の木々の向こうから長い影が現れた。
片足を引きずるようにして歩く独特の歩調を、マリアドールが間違えるはずがない。
「ジェルフ様!」
スケッチブックを放り出し駆けよれば、ジェルフはちょっとそこから帰ったかのように「ただいま」と軽く答える。
確かに距離としてはちょっとそこ、だけれど、会うのは一週間ぶりだ。
「心配したのですよ。酷い待遇ではありませんでしたか?」
「客間に滞在して三食美味い料理が出てきた。デニス殿に感謝だな」
「えー、俺はみっちり絞られましたよ。待遇が違いすぎませんか」
隣からひょこっと姿を現したウォレンは、手のひらを上に向けやれやれ、と大袈裟なポーズをとる。
けれど、服も髪も乱れていないし、あざもない。乱暴なことはされていないようだ。
「お二人とも元気そうでほっとしました」
「そうですけど。あいつらずっと怒鳴ってるし、隠し通路ならもっとうまく隠せって言ってやりたいよ」
「まさか仰っていませんよね」
「さすがにね。国家間の信頼関係を崩すわけにはいきませんから」
やれやれとウォレンは肩を回すと、疲れて眠いので先に部屋に戻ります、と言って早足で玄関へと向かう。
ジェルフは木の下に落ちているスケッチブックを目ざとく見つけると、絵を描いていたのか、と聞いてきた。
「はい、でも全然描けません。スケッチブックを取ってきますからお待ちください」
「それなら俺もいこう。室内よりも外にいたい気分なんだ」
マリアドールのあとに続き、木の下までくると腰を降ろした。
「宵の帳が落ちる庭もよいものだな」
「昼間の景色も綺麗でした。だからここで描こうと思ったのですが、ジェルフ様のことが心配で無理でした」
「それは済まない」
ジェルフは、ちっともすまなくなさそうに言うと、その場に寝転び目を閉じる。
黒色の髪が緑の芝生と一緒に夜風にそよそよ揺らいだ。
「それで、どうなったのですか」
ちょっと遠慮がちにマリアドールが聞けば、ジェルフは片目を開け赤い瞳を向けてきた。
「俺とウォレンはお咎めなしだ。城の滞在が長引いたのは司法取引をしていたから。どこで折り合いをつけ、どういう筋書きにするかをデニス殿下やレオニダス王太子殿下と一緒に相談していた」
「ウォレン様は?」
「あぁ、まぁ。それなりに。ダンブルガス国に戻ったら美味い食事と酒をおごってやらないとな」
足早に立ち去っていった後ろ姿を思いだす。
精神的にも強い人とはいえ、かなり疲れていたのだろう。
あとでなにか差し入れをしてあげようと考えていると、ジェルフが「まず、」と話し始めた。
「まず、カルナ妃殿下の日記が見つかったことで、一年半前にデニス殿下の周りで起きた不審な出来事はすべて国王が黒幕だということが分かった。当時、事件の捜査に当たっていた騎士達には国王陛下から圧力がかけられ碌に捜査がされていなかったらしい。そこで改めて、毒の入手経路や馬車に細工をした整備士を探すことから始めた。当時の事件を詳細に書いたカルナ妃の日記は大変役にたったそうだ」
「随分お詳しいのですね」
「そのあたりを知った上で折り合いをつけてきたからな」
ハルメンは当初、口を閉ざしていたけれど、数日前に国王の容態が悪化し回復の見込みがないことが分かると、諦めたかのように話し始めた。
本人曰く「国王陛下に脅された」と言っているらしいけれど、図書館での発言をマリアドール達が証言しているので、それについては誰も信じていない。
そして、その告発により国王の悪事が露見した。
「そこで、筋書きを作ったんだ。『デニス殿下はカルナ妃毒殺と一年半前に起こった自身の暗殺未遂事件に関して、新しい証拠がみつかったのでハルメンを見張っていた。そしてカルナ妃の日記を偶然見つけたマリアドールを殺そうとしているところに踏み込み捕縛。取り調べの結果、国王陛下が黒幕であることが分かった』とな。これで、俺達が抜け穴を使ったという事実は無くなった」
「みごとに端折りましたね」
すぽっとジェルフとウォレンの存在が抜けている。
あの場にいた騎士達については、デニスから固く口留めがされるそうだ。
すべて、カルナ妃殺害の犯人を見つけたことへの感謝から、デニスがした采配だった。
「ああ。それから、レオニダス王太子殿下とメルフィー王女殿下との婚約については正式に白紙となった」
「レオニダス王太子殿下はご自分の父親が何をしたかご存知だったのですか?」
「いや、何も知らなかったようだ。もし彼も悪事に加担していたなら、もっとうまくハルメンやアーリアを使い、マリアドールを手にかけていただろう。それに罪人の息子が王位につくなど許されないと、自ら臣下降格された。潔い決断だと思ったよ」
カルナ妃殺害とデニス暗殺未遂はおおよその全貌が分かり、あとは裁判で罪が決まることになる。
ハルメンについては極刑は免れない。
国王については病状の悪化から裁判が終わるまでもたないとの見込みが高く、証言台に立つのも無理な状況だという。しかし、裁判の結果は必ず公にし国王の罪を明るみに出すとレオニダスが断言している。
また、アーリアもカルナ妃殺害の隠ぺいと許可証の偽造で罪に問われることになっている。
そして、レオニダスが臣下降格するということは、デニスが国王になるということだ。
「それから」
「まだあるのですか」
「ああ、ここからが少々頭のいたい話なのだが、デニス殿下、いや国王陛下が街道に宿場町を作るのを国家事業とすると言い出したんだ。なんでも十数か所も作るらしい」
「それは……急に話が大きくなりましたね」
「しかも、国とスタンレー公爵家の共同事業だと明言したいらしい。なんでも、俺とデニス国王陛下が手を組むことによって、好戦的な貴族を押さえつけ、平和主義の印象を強めたいとのことだ」
デニスが国王の地位に就くのを拒んでいた理由は、自分の軍師としての能力を買っている好戦的な貴族が活気づくのを恐れたから。
今回、ダンブルガス国の貴族と共同事業を行うことにより和睦を印象づけることは、大きな意味がある。それが英雄ジェルフならなおさらだ。
「レオニダス殿下はその補佐を希望され、主に王都から離れた場所の宿場町造りに取り組むらしい。ご本人も、まだ自分が若く経験も知識も足りないことを自覚しておられた。着実に学び国のために成すべきことをしたいと仰っていた」
「ご立派ですね」
ジェルフが話を進めていた宿主との計画や、ピーターソン商会から食材を仕入れる話はそのままに、さらに取引先を増やすそうだ。そうなると。
「かなりのお金が動きますね」
「まったくだ。ま、概算を見る限りなんとかなるし、儲けについては按分してもらえる。予定より取り分は少ないが赤字にはならないから心配はいらない」
「国家事業を賄えるほどスタンレー公爵家の財力は凄かったのですね。手広く事業をされていると聞きましたが……私に公爵夫人が務まるのでしょうか」
不安しかない。
むむっと眉根を寄せるマリアドールの頬にジェルフの大きな手が触れた。
すりっと、その頬の感触を確かめるように指が動くと、大きな身体を起き上がらせる。
すぐ傍に迫った赤い瞳にマリアドールは息を詰める。整った顔が鼻先がつきそうなほど近くで微笑んだ。
「マリアドールなら大丈夫だ」
「もう、根拠もなく言わないでください」
「英雄の勘に間違いはない」
マリアドールがつられるように笑うと、ジェルフはその淡いピンク色の唇にそっと触れる。
チュ、と軽いリップ音をさせジェルフは離れると、そのまま手を細い首に回し引き寄せるようにして後ろに倒れ込んだ。
再び寝転がったジェルフの厚い胸板にマリアドールの頬がのる。
そこからはドクドクと少し早い鼓動が聞こえた。
「国政が落ち着いたら、ダンブルガス国とコルタウス国の縁談話が再び持ち上がったりしませんでしょうか」
「可能性はあるだろう。俺は、国王になることを望んでいなかったデニス殿下の背中を押した理由のひとつにそれもあると思っている」
カルナ妃は、デニスの腕にあるデルミスのブレスレットの鍵を持っていなかった。
そうなると、おそらくその鍵の持ち主は。
「あぁ。気持ちがよいな。星を見ながら眠るのも悪くないと思わないか」
「風邪をひきますよ。さっきから護衛騎士がずっと見ています。お気づきになっていないなんてこと、ありませんよね」
頬を染めながら上目遣いでマリアドールが睨むと、ジェルフは飄々とした顔のままマリアドールの毛先を弄ぶ。
「分かっている。だから軽くキスしただけだろう?」
「軽くって! 凄く気まずそうにこっちを見ていますよ。そろそろ部屋に戻りましょう」
「はは、そんなに早く二人っきりになりたいのか」
「そうではなくて、ですね」
もう、と強引にマリアドールが腕を跳ねのけ身体を起こそうとするも、ジェルフは手放してくれない。
「この国へ来た時は、デニス国王陛下とちょっと対談して、あとはマリアドールとのんびりできると思ったのだがな」
「ふふ、そううまくはいきませんでしたね。でも、カルナ妃について本当のことが分かったのは嬉しいです」
ジェルフは自分の胸に置かれているマリアドールの手を握ると、視界に入るよう持ち上げた。
「この指輪をしているのを久しぶりに見た」
ブラッドルビーの指輪は大きい。一応、侍女としてやってきて、お茶を淹れたりメルフィー王女殿下の身の周りのこともするので、そのときにこの大きさは少し邪魔になる。
夜会のときこそ嵌めていたけれど、それ以外ははずしていた。
「今日はスケッチをするだけですから絵の具で汚すこともないので、嵌めてみました。……嘘です。ちょっとひとりで寂しかったのです」
耳を当てた場所から感じるジェルフの心音が大きくなったような気がした。
目線を上げれば、ジェルフはにやける口元を手で隠している。
その反応に気を良くしたマリアドールは身体を起こし、ジェルフの胸に腕を乗せながら顔を覗き込む。
「ジェルフ様、お顔が赤いです」
「……まさか、マリアドールに揶揄われるとはな」
マリアドールはそのまま片方の腕を伸ばし、ジェルフの前髪に触れる。
それはまったく無意識にしたことなのだけれど、指先を滑る髪が心地よい。
すでに周りは暗くなっている。
少し離れたところに、月の光に浮かぶ護衛のシルエットはあるけれど、なんだか背を向けているようにも見えた。
「帰国して少しすれば結婚式ですね」
「ああ、ウェディングドレスもそろそろ縫い終わっているだろう」
「はい、帰ったら最後の調整をしてもらう予定です。太っていなければいいのですが」
「少しぐらい太ったほうがいい。腰なんて、俺の太ももぐらいなのではないか?」
「それはいいすぎですよ」
クスクスと笑うマリアドールの髪にジェルフが触れる。
大きな手で髪を撫でられるのが心地よく、うっとりと目を細めていると、ジェルフの赤い瞳が揺らいだ。
「きゃぁ」
いきなり視界がぐるりと回り、さっきまで芝生の上にあったジェルフの黒い髪が、夜空の闇と同化する。
マリアドールの瞳に映るのは、輝き始めた星を背に少し熱の籠った瞳で自分を見下ろすジェルフ。
「首の傷は奇麗に治ったようだな」
「……はい。かすり傷程度でしたから」
血もすぐに止まり、二日ほど包帯を巻いていたけれど、傷跡も残っていない。
「怖かった」
「怖い?」
「マリアドールが俺の前からいなくなってしまう。もう声を聞くことも触れることも叶わないのではないかと思うと、恐ろしかった」
「……とてもそんなふうに見えませんでした。だってジェルフ様は凄く冷静でしたもの」
「必死で爆発するような怒りを抑えていたんだ。ハルメンの腕前はなかなかと聞いていたからな。できることならすぐにでも飛びかかって殴りつけたかった。抜き身の剣を前にして怖いと思ったのは子供の時以来だ」
子供時代を思い出したのか、ジェルフの眉が辛そうに顰められた。
マリアドールは手を伸ばし、その頬に当てる。
「私も怖かったです。ジェルフ様が背中を向けたとき、その背に腕を伸ばしてしがみつきたかった」
「ずっと孤独に生きてきたから知らなかった。大切なものができると、次は失うのが怖くなる。マリアドール、俺は貴女を手放したくない」
「はい。私もです。大丈夫、もう、無理はしませんから」
「……本当に、頼んだぞ」
やけに強く念押しされ、マリアドールは思わず笑ってしまう。
ジェルフは呆れたように、はぁ、と息を吐くとマリアドールの額に自分の額をこつんと当てた。
「夢を見せる仕事とはこんなに危険と隣合わせなのか?」
「いいえ、一晩手を握り、描いた絵を渡すだけです。おかしいですね。その割には最近事件に巻き込まれます」
「これからは俺も依頼者の身元を調べようか」
「ふふ、今でも調べていらっしゃるではないですか。リーザ様から聞いていますよ」
ぱっとジェルフの体温が額から離れた。
見下ろすその顔は少し気まずそうに唇が尖っている。
「黙っておけと言ったのに」
「でも、駄目と仰ったことは一度もないとか。大丈夫ですよ、もうこんな危ないことはないはずです」
「そう願うよ。まったく、戦にいっているわけでもないのに、命が幾つあっても足りない」
話しているうちに輝く星の数が増え、満月に少し足りない月が頭上に浮かぶ。
思ったより時間が経っていたようだ。
「ジェルフ様、夜空が綺麗ですよ」
「そうだな」
「もう、私ばかり見て、全然空をご覧になっていないではありませんか」
「マリアドールの瞳に映る空を見ている」
いつもより熱の籠った視線で囁かれ、マリアドールの顔がぼっと赤くなった。
それなのに、ジェルフは視線を逸らすことなく、なんなら近づいてくるではないか。
「じぇ、ジェルフ様。さすがに長くこの体勢は疲れますでしょう」
ちょっと強引にジェルフを押しのけ、マリアドールが上半身を起き上げる。
ジェルフはクツクツと笑いながら、真っ赤な頬に手を当てているマリアドールの隣に座った。
「あの護衛騎士、邪魔だと思わないか」
「職務に忠実な方ですよね」
心なしか、二人が座ったことにほっとしたように見える。
日中の暑さを夜風が吹き流し、マリアドールの銀色の髪を掻き上げた。
二人が戻ってきたし、近々帰国できるだろうとマリアドールが考えていると、ジェルフが「ところで」と切り出した。
ちょっと意地悪く細められた赤い瞳を訝しみながら、マリアドールは言葉の続きを待つ。
「今からマリアドールを抱き上げ部屋へ行くのと、抱き上げ星をみながら散歩するの、どちらがいい」
「どうして抱き上げることが決定事項なのです!」
突然の二択に思わずマリアドールが声を大きくする。
そう、何度も抱きかかえられても困るし、そもそも今はどこも怪我なんてしていない。
暇すぎて体力を持て余していたぐらいだ。
「決まっているだろう。魔性の毒婦は目を離すとなにをしでかすか分からないからな」
「私だってびっくりしたんですよ。まさか、日記を見つけてしまうなんて予想外です」
心配をかけたことについては申し訳ないと思うけれど、不可抗力であったことも忘れないで欲しい。
でも、見上げた赤い瞳が、びっくりするぐらい不安に揺れているのを見て、それ以上なにも言えなくなった。
代わりにマリアドールは、ぎゅっとジェルフを抱きしめる。
どんなに頑張って腕をのばしても、ジェルフの背中の真ん中まで届かない。
幾千もの戦を勝ち抜き、剣を向けられても堂々としている鋼のような体躯をしているジェルフが、不安だったのだ。
そのことがマリアドールの胸をぎゅっと締め付けた。
頬を摺り寄せれば、温かな鼓動が聞こえる。さっきと同じで少し早い。
「ごめんなさい。もう無茶はしません」
「本当にこれが最後にして欲しいものだ」
そういうと、ジェルフは素早くマリアドールの背中と膝裏に手を当て、軽々と抱き上げた。
背中に手を回していたので抵抗なんてできるはずがなく、気がついた時には逞しい腕から逃れられない。
もうこれは諦めるしかないな、とマリアドールが恨めしそうにジェルフを見上げると、額に口付けが落とされた。
「で、どこへ行こうか、お姫様?」
「……」
マリアドールが指差した方にジェルフは少し目を丸くした後、ゆっくりと口角をあげて歩き始めた。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
こちら、冒頭にも書きましたが書籍化が決定いたしました。コミカライズも進行中です。これも読んでくださった皆様のおかげです。ありがとうございます!!
2章が終わったので一度完結タグをつけます
でも、夢を見せる能力を思いついた時、これなら数作品かける、と思いました。
ですのでブクマは是非そのままにお願いします!
しっかりしているのにどこか放っておけないところがあるマリアドールと、大人で包容力がありつつ心に傷のあるジェルフ。
もう少しこの二人を書いていきたいので、ぜひぜひお付き合いくださいませ。